良い睡眠は肌の味方! 睡眠不足でニキビができる3つの理由
公開日:2017/05/01 / 最終更新日:2019/08/25
ニキビは思春期と大人とでは原因が違います。大人ニキビの主な原因は「ターンオーバーの乱れ」と「乾燥」です。
乾燥はスキンケアで解決することができますが、ターンオーバーの乱れを引き起こすのは、現代人から切っても切り離すことができないストレスが原因。
特に「睡眠不足によるストレスがニキビを作る」といっても過言ではないほどです。
ここでは睡眠不足でニキビができる理由を3つご紹介します。
1.ターンオーバーが乱れる
睡眠不足になるとターンオーバーが乱れます。ターンオーバーとは、お肌が生まれ変わるサイクルのことをいいます。
お肌の生まれ変わりは、睡眠中に分泌される成長ホルモンによって促されます。昼間に受けた体のさまざまなダメージを、睡眠中に成長ホルモンが修復してくれているのです。
たっぷり寝たあとは疲れが取れた気になるのはこういった理由があります。
そのため、睡眠が不足すると、ターンオーバーを正常に保つ成長ホルモンが不足して十分に作用しません。その結果、サイクルが乱れるようになります。
サイクルが乱れると、剥がれ落ちるはずの古い角質が肌の表面に溜まり、肌表面の厚みが増して振るい角質が毛穴を塞ぎます。結果、ニキビができてしまうのです。
2.皮脂の増加
睡眠が不足すると体はストレスを感じます。
睡眠不足だけでなく、ストレスを感じると自律神経のバランスが乱れて交感神経が優位になります。人は通常、緊張状態を作り出す交感神経とリラックス状態を作り出す副交感神経が交互に作用することで健康を保っています。
この自律神経のバランスが崩れると、体のホルモンのバランスも崩れます。
交感神経が優位な状態が続くと、緊張状態を作り出すスイッチが入りっぱなしになり、体は「戦うモード」を維持します。その結果、男性ホルモンの分泌量が増加してしまうのです。
男性ホルモンは皮脂の分泌を促します。そして過剰に分泌された皮脂は毛穴を角栓で詰まらせてしまい、ニキビを作り出すことになるのです。
3.ニキビ菌の増殖
免疫細胞は睡眠中に生成されます。その際に重要なのは血液循環が良いこと。睡眠不足になると、十分に免疫細胞が作られなくなって体の抵抗力が落ちます。
また、睡眠不足は血行を悪くして毛細血管への血流が減らします。そのため、体の隅々にまで栄養を運ぶことができなくなります。
睡眠不足は、肌の表面にも栄を届けることが出来ずに肌の免疫力を低下させます。
ニキビの原因となる菌は、肌表面に常在しているありふれた菌であり、普段は肌の免疫力によって増殖することができません。しかし抵抗力が落ちると、ニキビ菌が増殖を始め、肌に炎症を起こすようになるのです。
このように、睡眠不足は肌の大敵なのです。だからこそ大人ニキビは、睡眠不足を解消することで改善することが可能になります。