ピアスの痕がケロイドに? ピアス穴を開ける際の注意点
公開日:2017/08/18 / 最終更新日:2019/08/22
ピアスは決して特別なファッションではなく、多くの人が利用している装身具のひとつです。しかし、最初にピアスを開ける際に注意すべきことがあります。
ピアスによって生じるトラブルを避けるために、ピアスホールを開ける前に知っておくべき注意点をご紹介します。
ピアスの穴を開ける前に
ピアス装着用の穴を開ける際に重要なことは、医療機関で医療用のステンレスを使用したファーストピアスを装着することです。医師の指示に従って定期的に消毒をし、ピアスホールが完成するまでの一定の期間、ピアスを外さないことが重要です。
なぜなら一度、傷口が細菌などに感染してしまうと、化膿することがあるからです。装着するピアスによっては、ピアスホールが裂けたり変形してしまったりなどの事態が引き起こされることも少なくありません。また、体質によっては傷口がケロイドへと変化してしまうこともあります。
ケロイドとは?
体にできた小さな傷は、治癒する過程で一時的に赤みを帯びたり皮膚の組織がふくらんだりしますが、時間の経過とともに治癒しだんだんと目立たない傷跡へと変化していきます。しかし、生まれ持った体質によっては本来ならば目立ちにくい状態へ治癒するはずの組織が大きく盛り上がった状態となって固くなり、しこりや瘤のような状態になります。これをケロイドといいます。
もし、過去に怪我や手術後にできた傷口が大きく盛り上がって残っている場合、ケロイド体質であると考えられます。
なぜケロイドが起こる?
ケロイドになりやすい体質を持っている人の場合、ピアスの傷口にしこりができ、だんだんと大きく盛り上がっていくことがあります。放置しても自然に治ることはなく、徐々に大きく目立つ状態に変化していくことが予想されます。ケロイドが大きくなりすぎる前に治療専用のイヤリングを装着する必要があり、治療には長い期間が必要となります。
ケロイドが起こる原因は明らかになっていませんが、体についた傷がきっかけとなって引き起こされるため、傷口を作らないように注意することが大切です。
ピアスでファッションを楽しむためにも、最初の穴を開ける行為は大切です。
医師の指示のもと、安全に配慮して穴を開けるようにしましょう。