いつの間にかできる口内炎…… その原因は生活習慣?
公開日:2019/05/18 / 最終更新日:2022/05/20
「口内を噛んでいないのに、いつの間にか口内炎ができていた」ということはありませんか? 口内炎は痛みを伴うことが多く、食事や会話に支障をきたすので予防したい症状です。
今回は、口内炎の種類や予防法についてご紹介します。
口内炎の種類と原因
・最も一般的な「アフタ性口内炎」
多いのが「アフタ性口内炎」で、唇の裏側や頬の内側、歯茎にできやすい口内炎です。
形状は円形もしくは楕円形、大きさは直径数ミリ程度で痛みを伴います。
原因はストレスや免疫力の低下、栄養不足などいろいろ考えられますが、明確なことは分かっていないといわれています。
通常は2週間ほどあれば自然に治っていきますが、治りが遅いときや再発を繰り返す場合は、他の病気が隠れていることがあるので医師に相談しましょう。
・物理的な刺激によって起こる「カタル性口内炎」
「カタル性口内炎」は入れ歯が合わなかったり、口内を噛んだりといった物理的な刺激が原因で起こります。粘膜が赤く斑点状に腫れますが、アフタ性口内炎と比べると境界が不明瞭で傷みも少ないことが多いため、口内炎と気づきにくいことがあります。口臭や口内が熱く感じる、味覚が分かりにくくなるといった症状が出る方もいます。
口内炎を予防するには?
・免疫力を上げる生活習慣
アフタ性口内炎ができるときは免疫力が落ちていることが多いので、ストレスや疲れを溜めないようにすることが大切です。
夜更かしをせずにしっかり睡眠をとる、アロマや好きな音楽でゆっくりくつろぐ時間をつくるなど、免疫力が低下しないように体を休めましょう。
食生活ではインスタント食品といった加工食品ばかりを食べずに、口内炎に良いとされる栄養素を積極的に摂ります。レバーに多く含まれるビタミンB2、ニンニクやバナナに含まれるビタミンB6といった栄養素を摂るのがよいとされていますが、食事で補えない場合はサプリメントを服用するのもお勧めです。
・口内を清潔に保つ
免疫力を高めるのと同時に口の中を清潔に保つことも大切です。特にカタル性口内炎は虫歯が原因となることもあるため、食後は丁寧な歯磨きを心掛けましょう。口内に傷がつくほど力強く磨くと口内炎の原因になるので、優しく磨いてください。
ガムやあめなどを絶えず食べる方は口内炎ができやすくなるので、量を減らしたり食後は甘いものを控えたりしましょう。
口内炎は食事や歯磨きなど日常的に行っていることに注意するだけで、予防できる場合もあります。誰にでも発症するものなのでしっかり予防を行い、口内炎ができにくい体作りを心掛けましょう。