春は眠くなりやすい? 春の眠気の原因と対処法
公開日:2019/03/19 / 最終更新日:2022/05/20
暖かくなってくると眠気を感じやすくなり、仕事や家事がはかどらないことがありませんか? 春の眠気には理由があり、それを知ることで眠気を予防することができます。
新生活の始まりやイベントが多い春を楽しめるように、眠くなる理由や対処方法について学びましょう。
眠気の原因は自律神経の乱れ
春に眠気を感じる大きな原因は、気候の変化によって自律神経が乱れてしまうことです。自律神経には活動時や緊張時に活発に働く「交感神経」と、リラックスしているときに優位に働く「副交感神経」の2つがあります。
寒い冬は交感神経が優位に働きますが、温かい日が増えてくると副交感神経が優位に働くため、春先はリラックスモードになりやすく眠気が起きやすくなります。
さらに春は日中と朝・晩で、また日によって寒暖差が激しいことが多く、これも自律神経を乱す原因の一つです。自律神経が切り替わらずバランスが崩れると眠気や体の不調が起きやすくなります。
春の眠気を覚ます方法
眠気を解消するには20分程度の昼寝をするのが良いとされていますが、それ以外にも眠気を覚ます方法はいくつかあります。
・朝と夜で自律神経の切り替え
日中の眠気を避けるためには、睡眠の質を上げて朝と夜で自律神経の切り替えをしっかり行うのが有効です。
睡眠前は副交感神経を優位にして体を休めるために、リラックスできるような行動をとりましょう。寝る直前までテレビやスマホを見ていると、ブルーライトによる覚醒作用で交感神経が刺激されてしまうため寝つきにくくなります。少なくとも寝る2時間前には使用をやめ、副交感神経のスイッチが入るようにしましょう。ホットタオルで首元や目元を温める、アロマをたく、アイマスクをするなど、心身ともに疲れがとれるような行動がお勧めです。
朝は毎日決まった時間に起きて朝日を浴びるようにしましょう。朝日を浴びると体内時計がリセットされ体が活動状態に入り、眠りを誘う作用があるメラトニンの分泌が止まります。メラトニンは目覚めてから14~16時間くらいで再び分泌されるので睡眠リズムができやすくなり、睡眠の質を上げることにも繋がります。
・どうしても日中眠くなってしまった場合
仕事中など、どうしても眠れない場面で眠気に襲われた場合はコーヒーやココア、チョコレートなどを食べると眠気覚ましの効果が期待できます。コーヒーに覚醒作用があるカフェインが含まれているのは有名ですが、ココアやチョコレートの原料となるカカオにも「テオブロミン」というカフェインに似た作用のある成分が含まれています。
自律神経は自分の意思でコントロールできないので、バランスを整えるために行動することが大切です。自律神経のバランスを整えるために睡眠の質を上げて、気持ちよく春を過ごせるようにしていきましょう。