口の中だけが原因じゃなかった! 今日から始める口臭予防
公開日:2019/05/21 / 最終更新日:2022/05/20
他人や自分の口臭が気になったことはありませんか? 歯磨きやケアグッズを使ってもニオイが気になるという方は口内以外に原因があるかもしれません。
今回は、口臭の原因と自宅で簡単にできる予防法をご紹介します。
口臭の種類と原因
口臭にはいくつか種類があり、原因はそれぞれで異なります。自分の口臭は気付きにくいですが、ニオイ以外から口臭の原因を探ることができます。
・生理的口臭
起きた直後や空腹時、緊張しているときなどに感じるニオイを「生理的口臭」といいます。唾液の分泌量が少なく、細菌が繁殖しやすい口内環境であるとニオイがきつくなりますが、誰にでも当てはまり一時的なものなので治療の必要はありません。
・病的口臭
何らかの病気が原因で臭うものを「病的口臭」といいます。代表的なものが虫歯や歯周病ですが、どちらも初期の段階では自覚症状がほとんどありません。進行することで口臭が強くなり、痛みや出血を伴います。
その他にも鼻や胃などの病気が隠れていることがあります。
また、口の中だけでなく腸内環境が悪化することで口臭が強くなることもあります。腸内には善玉菌と悪玉菌がありますが、悪玉菌が増えると悪臭を放つガスが発生し口臭の原因になることがあります。便秘が続いたり、肉や乳製品を食べ過ぎたりすると悪玉菌が増えるので、心当たりがある方は注意しましょう。
口臭を予防する方法
・口内環境を清潔に
口臭を予防するには、口の中を清潔に保つ必要があります。歯磨きだけでなく、デンタルフロスや舌専用ブラシを使って口内全体をキレイにしましょう。特に舌は、舌苔(ぜったい)と呼ばれる白い苔状の汚れが付着し生理的口臭の原因となります。歯ブラシでも汚れはとれますが、強い力で擦ると舌に傷がつくので弱い力でかき出すようにして磨きましょう。口内の細菌は唾液の分泌が少ない就寝時に繁殖しやすいので、就寝前の歯磨きをしっかり行うことで口臭を予防できます。
・善玉菌を増やす食生活を
口内ケア以外にも腸内環境を整えることが大切なので、善玉菌を増やすような食生活を心掛けましょう。乳酸菌・ビフィズス菌を含むヨーグルトやぬか漬けなどの発酵食品、善玉菌のえさになるオリゴ糖を含む大豆やバナナなどがお勧めです。他にも、納豆に含まれる納豆菌は善玉菌の増殖を助ける作用があります。
自分の口臭が気になる方は、口臭チェッカーや病院で調べてみるのもお勧めです。口臭はきちんと対策を行えば防ぐことができますが、原因は生理的なものから病的なものまでさまざまなので、原因を探って正しいケアを行いましょう。