今さら聞けない! 「オリーブオイル」と「サラダ油」の特徴と違い
公開日:2018/08/03 / 最終更新日:2022/06/20
市販されている油にはさまざまな種類がありますが、中でも特に身近なのは「オリーブオイル」と「サラダ油」ではないでしょうか。この2つの油にはどのような違いがあるのか、それぞれの特徴をしっかりと把握できていますか?
「何となくはわかるけど、詳しいことはわからない……」という方に向けて、覚えておきたいオリーブオイルとサラダ油の違いをご紹介します。
オリーブオイルとは
オリーブオイルとは、その名の通りオリーブの果実から抽出された油のこと。多くの食品油は種子から作られていますが、オリーブオイルはオリーブの果肉部分から作られているため、風味が豊かなのが特徴です。
市販のオリーブオイルには、精製されたオリーブオイル(ピュアオリーブオイル)と、無精製のエクストラヴァージンオリーブオイルの2種類があります。前者は精製することで香りや風味のクセをまろやかにしたもの、後者はオリーブ本来の香りや風味をそのまま生かしたものと覚えましょう。
ピュアオリーブオイルの中には、抽出時に化学薬品が使われていたり、添加物が入っていたりするものも。より身体に良い油をとりたいなら、後者のエクストラヴァージンオリーブオイルを選んだほうが良いでしょう。
サラダ油とは
サラダ油とは、植物から抽出・精製された油の総称で、原料は商品によってさまざまです。菜種油、大豆油、とうもろこし油、紅花油、ひまわり油などを使用しているものが多く、2種類以上の油がブレンドされている商品も少なくありません。低温でも固まらないように加工されているのが特徴で、市販のサラダドレッシングやマヨネーズ、マーガリンなどにも使われています。
オリーブオイルとサラダ油の違い
・酸化しやすさの違い
オリーブオイルは、オレイン酸やビタミンE、ポリフェノールといった成分が多く含まれているため、比較的酸化しにくいのが特徴です。一方、サラダ油にはリノール酸を含むものが多いため、酸化しやすいという特徴があります。油が酸化した際に生成される過酸化脂質は動脈硬化などの病気や肌の老化の原因となる恐れがあるため、酸化した油はできるだけ摂取しないことが大切です。
・香りや味の違い
エクストラヴァージンオリーブオイルは加熱処理がされていないため、オリーブの実の香りや味がそのまま生きています。対するサラダ油は、ドレッシングやマヨネーズに使いやすいように加工され、油本来の香りや味のクセが取り除かれているのが特徴です。
・価格の違い
オリーブオイルとサラダ油は価格帯が大きく異なり、オリーブオイルは比較的高価で、サラダ油は安価なものが多くなっています。
以上、オリーブオイルとサラダ油の違いについてご紹介しました。違いを十分に把握したうえで、毎日の食事に上手く利用していきましょう。