乾燥が「たるみ」を招く!?冬のたるみ対策
公開日:2016/10/26 / 最終更新日:2019/08/19
寒くて空気が乾燥する冬は、肌も乾燥が進みがちです。
お肌の乾燥が、ちりめんじわなど「しわ」の原因となることはご存じの方が多いと思いますが、目元や口元などの「たるみ」の大きな原因でもあることをご存じでしょうか。
美容皮膚科 シロノクリニック恵比寿院 大野由美医師が、肌の乾燥とたるみの関係についてお伝えします。
乾燥すると肌がたるむ理由は?
肌の表面が乾燥すると、角質の表面が乾いてはがれやすくなります。冬の肌がカサつくのはこれが原因です。角質の表面の一部がはがれると角質に隙間ができるため、肌の内部の水分が蒸発して、さらに乾燥が進んでしまいます。肌の内側の水分量が少なくなることにより、肌のハリや弾力性が失われます。
また、乾燥により肌表面の抵抗力が弱まり、ターンオーバーの乱れにもつながります。肌の新陳代謝が正常に行われなくなると、コラーゲンやエラスチンの減少や質の低下につながり、さらに肌のハリが失われる原因に。
ハリを失った肌は、重力によって自然と下に引っ張られ、たるみとなってしまうのです。特に、皮膚の薄い目元などは、たるみやすい部分だと言えます。
冬のたるみ対策のために心がけるべきこと
肌が乾燥しやすいこの時期は、肌の保湿ケアに力を入れることがたるみやしわの予防・改善に効果的です。以下のようなことを心掛けましょう。
・保湿効果のある化粧品を使う
乾燥が気になる季節は、化粧水や乳液、クリームなども保湿力の高いものを使うようにしましょう。保湿成分が配合された美容液などを使うのもお勧めです。
・室内の加湿を行う
気密性の高い現代の住居では、冬の室内の湿度がかなり低くなることが多いです。加湿器を使うようにしたり、観葉植物を置いたりして、室内の湿度が下がり過ぎないようにしましょう。
・水分補給する
暖房の効いた部屋では、発汗などにより体内の水分が失われがちです。小まめに水を飲んで、内側からも乾燥対策を心掛けましょう。
こうした乾燥肌対策を行うとともに、紫外線対策や、十分な睡眠、栄養バランスの良い食事を摂ることなどもたるみ防止に役立ちます。しっかり対策して冬もハリのある潤い肌をキープしていきましょう。