テカリ? 乾燥? 「混合肌」の特徴と起こりやすい肌トラブル
公開日:2017/10/26 / 最終更新日:2019/08/19
「テカリ」と「乾燥」の両方を兼ね備える肌のことを「混合肌」といいます。
中でも日本人に多い混合肌は、おでこや鼻のTゾーンは脂性肌、両頬やフェイスラインのUゾーンは乾燥肌といったタイプです。
肌の乾燥とテカリという、2つのお悩みが重なっている混合肌は、肌トラブルが起こりやすくなります。では、混合肌の方はどのようなことに注意すべきなのか、詳しく解説します。
混合肌が起こしやすい肌トラブル
・Tゾーン「ニキビ・黒ずみ・テカリ・インナードライ」
Tゾーンは皮脂腺が多いため、毛穴関係の肌トラブルが多くなります。毛穴に皮脂が詰まって炎症を起こすとニキビになり、角栓が大きくなって酸化すると黒ずみが発生します。また、目立った肌トラブルがなくても、皮脂が過剰分泌してテカリや化粧崩れが多くなるでしょう。
しかし、いくら脂っぽいからといってTゾーンのケアをおろそかにしたり、皮脂を落とし過ぎる洗顔をしたり、不適切なケアはNGです。間違ったスキンケアをしてしまうと肌の水分量が減り、ベタつくのにカサつく「インナードライ肌」となってしまいます。インナードライ肌になると、ニキビなどの肌トラブルが悪化しやすくなるので注意が必要です。
・Uゾーン「乾燥・バリア機能低下・大人ニキビ」
Uゾーンは皮脂腺が少ないため、乾燥による肌トラブルが発生します。とくに多いのが、バリア機能低下による肌荒れや皮膚炎です。皮膚が乾燥すると角質層がスカスカの状態になり、ホコリやウイルスなどの刺激に弱くなります。その結果、赤みやかゆみを伴った炎症を起こしてしまうのです。
また、Uゾーンは大人ニキビができやすい場所です。皮脂が少ないのでニキビはできにくいと思われがちですが、ホルモンバランスの崩れなどによって皮膚が硬くなり、大人ニキビを発症してしまいます。
混合肌のスキンケア方法
・Tゾーンの洗顔方法
オイリーなTゾーンであっても、ゴシゴシと強い力での洗顔は禁物です。洗顔料をしっかりと泡立てて、肌を包み込むようにして優しく丁寧に洗いましょう。肌には直接触れず、泡だけを転がすように指先を動かすことが大切です。
・Tゾーンに使う化粧品
Tゾーンには水分量を増やすケアが必要です。たっぷりの化粧水を与えて、肌の水分量をアップさせましょう。その後は水分の蒸発を防ぐために、乳液をごく薄く伸ばしておきます。
・Uゾーンの洗顔方法
基本的な洗顔方法はTゾーンとほぼ同じですが、Tゾーン→Uゾーンの順番で洗いましょう。洗顔料をつけている時間を短縮することで、油分の落とし過ぎを防ぐことができます。また、Uゾーンの乾燥が激しい場合は、ぬるま湯だけの洗顔でもOKです。
・Uゾーンに使う化粧品
Uゾーンは水分量と油分の両方を補給するケアが必要です。化粧水で水分を与えてから、乳液やクリームの油分でフタをしましょう。肌の悩みに合わせた美容液を使っても効果的です。
肌のお悩みが多い混合肌は、毎日のスキンケアにも工夫が必要です。
自分の肌を守ることができるのは自分だけ。しっかりと丁寧なスキンケアを心掛けて、肌トラブルゼロの素肌を目指しましょう。