鉄分不足が肌のターンオーバーの乱れを招くって本当?
公開日:2017/11/09 / 最終更新日:2019/08/19
鉄分不足と聞くと、貧血がまず思い浮かびますよね。しかし、鉄分不足になると貧血以外にもさまざまな不調を招くばかりか、肌のターンオーバーが乱れて肌トラブルを起こしやすくなるのです。
そこで今回は、肌と鉄分の関係性や、鉄分を効率の良く摂取する方法について詳しくご紹介します。
鉄分が不足するとどうなる?
鉄分は血液中の赤血球のヘモグロビンとなり、酸素を体中に運びます。そのため、鉄分が不足すると体は酸欠状態になり、息切れやめまいなどの貧血を起こしてしまいます。他にも鉄分が不足してしまうと、疲れやすくなったり、肩凝りや腰痛が起こりやすくなったりと、さまざまな不調を招いてしまうのです。
しかし鉄分不足によって現れる症状は、体の不調だけではありません。実は肌の生まれ変わり、ターンオーバーにも酸素が欠かせないため、肌の不調にもつながってしまうのです。
鉄分とターンオーバーの関係性
肌の真皮層には毛細血管が張り巡らされていて、血液中の酸素が肌に必要な栄養素を運んでいます。酸素と栄養素が届くおかげで、新しく健康な肌が生まれてくるのです。しかし、鉄分不足になると肌細胞が酸欠状態になり、新しい細胞が生まれてこなくなります。その結果、ターンオーバーが乱れてトラブルの目立つ肌となってしまうのです。また、鉄分は肌を健やかに保つためには欠かせない「コラーゲン」の生成にも一役買っています。鉄分が不足すると、コラーゲンの合成力が低下し、肌のハリまで低下してしまうのです。
鉄分の摂取方法
・鉄分の多い食品を食べる
食品に含まれている鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。「ヘム鉄」とは、動物性食品に多い鉄分で、豚レバー、鶏レバー、牛レバー、しじみ、あさり、かつお、煮干しなどに多く含まれています。また、「非ヘム鉄」とは、野菜や海藻類に多い鉄分で、ほうれん草、小松菜、ひじき、納豆、卵黄などが当てはまります。ヘム鉄は、非ヘム鉄に比べて吸収率が高いため、鉄分不足が気になる場合にはレバーや魚介類を意識して食べるようにしましょう。ただしカロリーオーバーの危険性もあるので、いずれもバランス良く食べるようにしてください。
・「ビタミンC」をプラスする
食品に含まれる鉄分は、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率がアップします。ビタミンCはコラーゲンの生成をサポートする働きもあるため、肌のためにもお勧めです。先ほどご紹介した鉄分が多く含まれる食材と合わせて、野菜や果物も積極的に摂取するようにしましょう。
・鉄分のサプリメントを飲む
鉄分を含むサプリメントを飲むことで、手軽に鉄分不足を予防することができます。
しかし摂り過ぎると肝臓や膵臓に負担をかけるので、摂取目安量を守りましょう。
肌のしわやシミ、くすみやニキビなどの肌トラブルを解決するには、ターンオーバーを正常に整えることが大切です。肌の健康のためにも、鉄分を積極的にとっていきましょう。