意外と知らない!? 制汗剤の正しい使い方
公開日:2017/11/20 / 最終更新日:2019/08/19
夏は汗をかく季節なので、制汗剤が手放せません。制汗剤は、汗の発生や臭いを防ぐサポートをしてくれるものですが、使い方を間違えるとニオイの原因になったり、肌荒れの原因となったりする場合があります。ここでは、制汗剤の働きを活かすための正しい使い方についてご紹介します。
制汗剤は汗をかく前に使用する
私たちの体にあるエクリン汗腺から出る汗には臭いがありません。しかし、汗をかいてそのままにしておくと、皮膚表面にすみついている常在菌が汗の成分を分解して、ニオイを発生させてしまいます。そのため、汗をかいて時間が経過した後に制汗剤を使用しても、ニオイに対して効果を期待することができません。制汗剤を使用する場合は、汗をかく前に使用するようにしましょう。また、汗の発生を抑える効果を期待できるものであれば、ニオイ軽減に役立ちます。
制汗剤は汗を拭いてから使用する
汗をかいている状態で制汗剤を使用すると、かえってニオイの原因となります。制汗剤の働きをより生かすためにも、汗をきちんと拭くことが大切です。その際は、殺菌作用を期待することができるシートタイプの制汗剤を使用すると良いでしょう。
強い臭いを抑えたい場合には殺菌作用のある制汗剤を
私たちの体のアポクリン汗腺からは、ニオイがする汗がでます。なぜなら、脂肪やアンモニアの成分が含まれているから。ただ、アポクリン汗腺はワキの下など、身体のごく限られた部分にある汗腺です。こういった箇所には、制汗剤の中でも高い殺菌作用が期待できるものを使用すると良いでしょう。
殺菌作用のある制汗剤は毎日使用しない
常在菌が汗のニオイの原因となっているからといって、殺菌作用を期待できる制汗剤を毎日使用すると、肌荒れの原因となる場合があります。というのも、制汗剤によって良い働きをする常在菌までも死滅させてしまうため。それにより肌の乾燥が促され、肌荒れを引き起こしてしまうのです。殺菌作用が期待できる制汗剤は、毎日使用するのではなく、3日1度など、使用頻度を工夫すると良いでしょう。
制汗剤は使うタイミングによって、その働きを最大限に引き出すことができます。正しい使い方をマスターして、汗をかく季節でもアクティブに過ごしましょう。