妊娠線と正中線。原因がまず違っていた? 2つの違いと対策方法
公開日:2019/07/19 / 最終更新日:2022/05/19
妊娠をすると、女性の身体にはさまざまな変化が起こります。中でもとくに注意しておきたいのが、妊娠線と正中線の2つです。
混同されがちなこの2つですが、実はそれぞれ原因や対策方法が大きく異なります。妊娠中も健やかな肌をキープするためにも、それぞれの原因と対策方法をご紹介します。
妊娠線と正中線の原因
妊娠線の特徴や原因
妊娠線は、皮下組織にできる赤紫色の「傷」です。皮膚の表面は弾力や伸縮性がありますが、皮膚の下にある皮下組織は伸縮性がないために、お腹が大きくなると一緒にのびることができず断裂してしまうのです。
とくに妊娠中はホルモンバランスの変化で、肌の弾力が減り、乾燥しやすくなっているもの。すると伸縮性がさらに低下して、妊娠線ができやすい体になっているのです。
また、妊娠線はお腹以外にもできることがあります。胸、二の腕、お尻、太もも、ふくらはぎは妊娠中に大きくなりやすい部位なので注意しましょう。
正中線の特徴や原因
正中線はお腹の中央にできる茶色い線のことをいいます。この線は生まれながらにして誰にもあるもので、赤ちゃんの頃に細胞分裂した名残だといわれています。
正中線の濃さは人によって違いますが、メラニンの量が関係しているためです。メラニンの量が多いほど正中線が濃くなります。妊娠中は、ホルモンバランスの変化によりメラニンを体に多く留めやすくなっているため、正中線が目立つようになるのです。
妊娠線と正中線、それぞれの対策方法とは?
妊娠線は断裂しない柔らかい皮膚にする
妊娠線を防ぐためには、乾燥を防いで柔軟な皮膚に整えておくことが大切です。そのためにも、妊娠がわかったらなるべく早い段階で妊娠線クリームを塗っておきましょう。お腹はもちろんですが、胸やお尻などの他の部位にも塗っておくと安心です。クリームを皮膚になじませるときは強くこすらず、やさしいソフトタッチで行いましょう。
正中線はメラニンの生成を抑制する
正中線の原因はメラニンの増加なので、メラニンの生成を抑制させるケアを行いましょう。
まず気を付けたいのが食生活です。オレンジやアセロラ、ブロッコリー、パプリカに多く含まれているビタミンCには、メラニンの生成を抑える働きが期待できます。日々の食事に積極的に取り入れましょう。
また、質の良い睡眠をとってターンオーバーを整えることも、メラニン対策に必須です。毎日決まった時間に眠ることを心掛け、7時間を目安に睡眠をとることをお勧めします。
さらに、ストレスを溜め込まないようにすることも大切なポイントです。妊婦生活では、思うように体を動かすことができず、ストレスが溜まりやすいかもしれません。妊娠初期は安静が絶対ですが、安定期に入ったら医師と相談のもと、軽い運動を取り入れてストレス発散をしましょう。
正中線は、産後しばらくしてホルモンバランスが整うと、自然と目立たなくなるといわれています。しかし妊娠線は皮下組織にできた深い傷なので、一度できるとセルフケアでは消すことができません。
できてしまった妊娠線を目立たなくさせるためには、美容皮膚科でレーザー治療を受けるという方法がお勧めです。ママになっても美しいボディをキープするためにも、ぜひ治療の検討をしてみてください。