妊娠中のケアが重要! 妊娠線を予防するケアテクニック
公開日:2018/02/26 / 最終更新日:2022/09/02
妊娠線とは、妊娠中や産後の体の変化が原因で、お腹や太ももにできる肉割れの線のことです。別名「ストレッチマーク」とも呼ばれていて、本数には個人差があり多いと十数本も出来てしまう女性もいらっしゃいます。一度この妊娠線が出来てしまうと、完全消す事が難しいため、まずは妊娠線が出来ない様に予防することが重要。
今回は妊娠線ができる原因、そして対策方法をご紹介します。
なぜ妊娠線ができるの?
妊娠線は、妊娠することでお腹が大きくなったり体重が急激に増加したりすることで、皮膚が引っ張られて発生します。皮膚は3層の構造になっており、一番上の表皮は収縮しやすいのですが、その下に重なる真皮と皮下組織は収縮しにくく急な皮膚の伸びについていくことができません。真皮と皮下組織が皮膚の伸びについていけなかった時に、皮膚に亀裂が入り、それが肌に残ってしまうのです。体格の小さい方や、双子以上を妊娠している方は妊婦期間の皮膚の伸びが大きいため妊娠線が出来やすいとされています。
また、もう一つの原因に妊娠中に「コルチコステロイド」と呼ばれるホルモン量が増えることも挙げられます。このホルモンが増えると肌の新陳代謝が乱れてしまい、肌のハリや弾力が失われ、皮膚に亀裂が入りやすくなってしまうのです。
安定期に入ったら妊娠線予防が欠かせない!
妊娠5か月目頃の安定期に入ると、服を着ていても目立つほどにお腹も大きくなってきます。お腹が目立ち始めたら、それは皮膚が徐々に伸びている合図です。しっかりと妊娠線対策を始めましょう。まずは以下の項目を継続して行ってください。
・全身の保湿ケアを入念にして妊娠線を防ぐ
肌が乾燥していると、皮膚の弾力が減って妊娠線ができやすくなります。お風呂上りは肌が乾燥する前に全身にローションやオイル、クリームをたっぷり塗り保湿を徹底しましょう。妊娠線の出やすい太もも、お腹、お尻、バスト、二の腕などには、妊娠線専用のクリームが販売されているので、併用するとより効果的です。赤ちゃんは成長しているので、毎日かかさずケアをしてくださいね。
・マタニティー用の下着を着用する
マタニティー用の下着は、お腹を支えるだけでなく腹部の皮膚の伸びを抑えてくれる役割もあり、妊娠線対策としても有効です。自分に合った下着を着用することが大切なので、店員の方と相談して購入しましょう。
・急激な体重増加に気を付ける
急激な体重増加は妊娠線の大敵です。妊娠中も安定期に入ったら、散歩に出かけるなど、軽い運動をするようにしましょう。そして、食事も必要以上のカロリーを取りすぎないように、バランスや食生活リズムに気をつけることをお勧めします。毎日体重計に乗る癖をつけ、妊娠中の体重が適正であるかどうかなどをチェックしていると管理しやすいので是非実施してみてはいかがでしょうか。
味覚や体質などさまざまな変化がある妊娠中は、毎日を過ごすのが精いっぱいという女性も多いはず。まずは入浴後だけでも保湿ケアを徹底するなど、できることから妊娠線対策をはじめてください。