暖房で肌がカサつくのはなぜ?意外と知らない乾燥のメカニズム
公開日:2019/05/18 / 最終更新日:2019/05/18
「暖房をつけていると肌が乾燥しやすい」と感じている人は多いもの。しかし、暖房がどのようなメカニズムで肌の乾燥を引き起こすのか、知っている方は少ないのではないでしょうか。冬でも潤いに満ちた肌をキープするために、暖房と肌の関係性や乾燥を防ぐ方法を知っておきましょう。
暖房によって肌が乾燥するメカニズム
■暖房をつけると肌の水分が蒸発していく
暖房をつけて温度が上がると、相対湿度が低下して空気中の水分が減少します。すると肌の水分が空気中に奪われていき、結果的に肌の乾燥を引き起こしてしまうのです。暖房のついた部屋に洗濯物を置いておくと、よく乾きますよね。それと同じように肌も放っておくとカラカラに乾いてしまうため、早めの対策が必要です。
■体内の水分不足にも注意を
暖房は肌の水分を蒸発させるだけでなく、体の水分不足も引き起こします。暖房をつけていると思いのほか汗をかくうえに、粘膜や呼気から水分が奪われてしまうのです。
その状態で適切に水分を補っていないと、新陳代謝が低下し、肌のターンオーバーも乱れることに。すると体の内側から乾燥しやすい肌を作ってしまいます。
暖房による肌の乾燥を防ぐには
■加湿器を設置する
加湿器を使うと空気中の水分が増加し、乾燥を防ぐことができます。湿度が上がると体感温度も上がりますから、寒い冬は積極的に使いましょう。加湿器がない場合は、水分を放出する植物を置いたり、濡れた洗濯物を室内に干したりすると加湿効果が得られます。
ただし、加湿しすぎるとカビが繁殖する原因になります。室内の室温は60%程度に保つようにしましょう。
■こまめに保湿する
肌の乾燥を防ぐためには、こまめな保湿ケアも欠かせません。朝と晩だけでなく、日中も乾燥を感じる前に保湿しましょう。メイクをしている場合は、保湿剤を馴染ませてからティッシュで軽く拭きとり、その上から再度メイクをすると化粧直しと保湿の両方を行うことができます。
■体にも水分を補給する
冬は喉の渇きを感じにくいため、ついつい水分補給を怠りがちです。しかし、暖房の影響で体は思っている以上に乾燥しています。少なくとも2~3時間に1度は、コップ1杯の水分を摂るようにしましょう。ただし、冷たい水分は胃腸に負担をかけるので、できるだけ温かい飲み物を選ぶことをオススメします。
寒い冬は室内で温めてくれる暖房が欠かせませんよね。しかしその暖房で肌を乾燥させるとトラブルの原因になってしまいます。暖房を使用しながらも、みずみずしい肌を保つために、乾燥しにくい環境つくりゃスキンケアに努めましょう。