肥満体型と「イビキ」の関係は?イビキの危険性と改善方法
公開日:2016/10/01 / 最終更新日:2016/10/01
睡眠の質を低下させたり、周りの人の睡眠を妨害する原因にもなってしまうイビキ。
特に最近体重が増えたという人は、イビキが悪化してしまう可能性もあるため注意が必要です。肥満体型がイビキを酷くしてしまうメカニズムや危険性・改善方法などについて紹介していきます。
肥満がイビキを悪化させるメカニズム
肥満により喉が狭くなったり、塞がれたりすることは、イビキや睡眠時無呼吸症候群の大きな原因のひとつ。
太ると咽頭の壁や軟口蓋に脂肪がつくため、喉が狭くなってしまいます。特に睡眠時はもともと喉が狭くなってしまうため、気道が塞がれてイビキが酷くなってしまうのです。
また体重が増えてしまうと体はその分酸素を多く取り組もうとするため、呼吸が深くなりイビキの音も大きくなってしまいます。
イビキが体に与える影響
お酒を飲んだ日や疲れているときにかく一時的なイビキはあまり心配する必要はありませんが、朝までイビキが続く人やイビキの音がドンドン大きくなってきたような人は注意が必要な場合もあります。
特に中高年のイビキは生活習慣病との関係があるとされ、大きなイビキをかく人は睡眠時無呼吸症候群(SAS)になりやすいと指摘されています。
睡眠時無呼吸症候群になってしまうと、睡眠中の呼吸が一時的に止まってしまいます。呼吸が再開するときには「カァーッ」と一段大きなイビキになり、本人や周りの人の睡眠を妨げてしまいます。また、睡眠中には無呼吸なため、体から疲れが取れず、すっきり起きられない原因にもなってしまいます。
イビキの改善方法は?
肥満がイビキを引き起こす原因だと考えられる場合は、減量をすることが非常に重要な改善方法になります。
もし睡眠時無呼吸症候群の疑いがある場合には、専門の検査と治療ができる病院を受診し、症状を見ながら減量を行っていくという治療法がとられるでしょう。
体重を減らすことで心臓病などの合併症予防にもなりますし、太り過ぎを解消することは健康にとっても大きなメリットがあります。
また食べ物はなるべくよく噛みゆっくり食べる・適度な運動を積極的に行う、お風呂の後にストレッチを行うなどのダイエット習慣を身につけていくと良いでしょう。
ただ、極端にカロリー摂取を減らしたり食べ物を食べないダイエットを行ってしまうと、基礎代謝量を減少させてしまうため、ダイエット後のリバウンドにつながってしまいます。食事はバランスよくとり体を動かして、基礎代謝量をキープしながら、ダイエットを行っていくことが大切です。
周囲の人も巻き込むイビキ。家族の健康のためにも、肥満とイビキ解消を目指してください。