毛包虫が原因でニキビが発生?「症状」&「対策方法」
公開日:2016/09/30 / 最終更新日:2016/09/30
人間の皮膚には様々な常在菌が住みついています。
しかしまれに常在菌が大量発生することによって皮膚にニキビや湿疹などの症状が出る場合があります。
なかでも毛包虫はニキビや湿疹の原因になりかねない虫の一種です。一体どのように対策すればいいのでしょうか。
毛包虫とは
毛包虫は、人間の皮膚にある毛包内に生息しているダニの一種で「顔ダニ」や「ニキビダニ」という別名を持っています。ダニといっても肉眼では見ることができないほどの小さいです。
毛包虫は人間の皮脂をエサに通常は健康的な皮膚に必要な皮脂バランスを維持するために一役買っています。その他の皮膚の常在菌とバランスを保ちながら生活していますが、何らかのきっかけで大量に増殖すると皮膚に炎症のような症状があらわれます。
人間だけでなく、犬などの哺乳類にも生息していますが、動物の皮膚に住む毛包虫が人間に感染することはありません。
毛包虫が引き起こす症状
毛包虫が大量に繁殖すると、皮膚にはどのような症状が起こるのでしょうか。
毛包虫は、毛包内に生息しているため大量に増えすぎると毛包を刺激して皮膚炎がおきたり、ブツブツとした湿疹があらわれてしまいます。さらに、毛穴が詰まりやすくなって、ニキビが発生する原因となる場合も。
毛包虫は皮膚にもともと住みついている常在菌の一種であるため、即症状が起こるというものではありません。
毛包虫が原因となるニキビなどを発生させないためには、大量に繁殖させるきっかけとなる行動を慎むことが大切です。
毛包虫への対策は?
毛包虫は、皮脂腺から分泌される皮脂をエサに繁殖しています。
皮脂は皮膚の健康を守るために欠かせませんが、エサが豊富にある状態で体の免疫力が低下した状態に陥ると、毛包虫は大量に増殖しやすくなります。
不規則な生活や偏食などは体の免疫力を低下させる原因となるため注意しましょう。また、風邪や発熱などの病後には免疫力が低下しやすいため注意が必要です。
毛包虫を大量に繁殖させないためには、規則正しい生活を送るように心がけたり、皮膚の免疫力が低下するようなゴシゴシ洗いや過剰なピーリングを行わないように注意することが大切です。
過剰な洗顔は、皮膚を守るバリアを弱まらせますが、長時間皮脂を放置しておくと酸化して不衛生な状態になったり、毛包虫を大量に繁殖させるきっかけを作ってしまいます。
1日に2回程度を限度として、自分の肌質にあった洗顔料で洗顔をするように心がけましょう。
洗顔には、皮膚に必要な皮脂を適度に残しやすい洗顔せっけんの使用がオススメです。洗顔料選びに迷った場合、ぜひ一度使用してみてください。