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適度な運動がベタベタ汗を防ぐ?べたつかない汗との違いとは?

公開日:2016/07/28 / 最終更新日:2016/07/28

城野 親徳城野 親徳総院長

お顔がテカテカ、ベタベタとしてしまう夏。
ファンデーションもはげてしまうし、せっかく決めたアイメイクは滲んで何度も化粧直しのために鏡をのぞき込んだり、ティッシュやあぶら取り紙が手放せない人も多いのではないでしょうか。
こういったお顔のベタツキは皮脂が原因と思われがちですが、実は原因は皮脂だけではありません。確かに私たちの身体の皮脂分泌は、寒い冬よりも暑い夏の方が活発になります。しかし、お肌の状態が極端に傷んでいなければ、年間を通してそれほど分泌量は変わらないのです。
それでは、このテカテカ・ベタベタの正体は一体何だというのでしょうか。それは、あなたのおかおの汗腺から分泌される汗なのです。

ベタベタ汗が出る原因とスキンケア対策

お顔のテカリやべたつきの原因が汗だと聞くと、「えっ、汗と皮脂は違うわよ!」と驚く方が多いです。ただ、そもそも私たちがかく汗には、「サラサラした汗」と「ベタベタした汗」の2種類があります。
私たちの身体は、常に一定の温度に体温を保つため、気温が上がる皮膚表面の気化熱を利用して体温を下げようと血中から水分が汗腺に送り込まれて汗がでます。

このとき血液から水分とともに送られた塩分などのミネラル類は、通常であれば汗腺によって選別されて血液に戻るのですが、何らかの原因で汗腺が十分に機能していないとミネラル類が汗と一緒に皮膚表面に排出されてしまいます。
汗に含まれたミネラル類は、お肌をアルカリ性に傾かせて不安定にしてしまい、その豊富な栄養を元に雑菌や悪玉菌が繁殖してしまいます。その雑菌の排出物がお肌をベタつかせてしまうのです。

しかもこのベタベタ、放置しておくと以下のような「肌トラブル」も引き起こしてしまう恐れがあります。

●お肌のかゆみ  ●嫌なニオイ   ●皮膚の炎症 等

正しい汗の拭い方

汗をかいてお顔がベタベタしているときは、お肌もふやけて傷つきやすい状態です。この時にタオルなどでゴシゴシとお顔を擦るとお肌にダメージが残りますし、ベタベタが気になるからと一日に何度も洗顔料を使って顔を洗っているとお肌を守っている皮脂まで洗い流してしまい、さらにお肌の状態を悪化させることになりかねません。
お顔がベタベタするときは慌てず、騒がず・水だけを使ってバシャバシャと顔を洗い、ベタベタの原因となっているミネラル類や雑菌などを洗い流して対処しましょう。

汗腺の機能を正常に戻してベタベタ汗を防ごう

お顔のテカリやベタつきは、油紙でふき取ったり、洗顔料で洗い流すのも良いですが、これでは根本的な解決にはなりません。汗腺の機能を正常に戻して、汗のベタつきを予防して嫌なベタベタお肌を防ぐことが大切になってきます。
ただ、私たち現代人は常にエアコンの空調の効いた快適な環境で暮らすことに慣れてしまい、汗をかく機会が少なくなってしまったことで、汗腺の機能を低下させがちです。

次のような生活習慣の見直しを心がけて、しっかり汗腺の機能を復活させましょう。
●長時間エアコンにあたらない
●エアコンの温度設定と外気温の差は5℃以内をキープする
●軽めの運動習慣を身につける
●お風呂はシャワーで済まさず、しっかり湯船に浸かる

これらの点に注意して生活することが、ベタベタ汗を防ぐ第一歩となります。
さらに、適度な運動を行うなどして汗腺の機能アップを図りましょう。

Profile このコラムは私が担当しました!

城野 親徳

城野 親徳総院長しろのよしのり

シロノクリニック恵比寿

皮膚科領域のレーザー治療について、国内屈指の症例数を持つ、美容レーザーのパイオニア。 ドクターズコスメを開発・提供する株式会社ドクターシーラボ創設者・名誉会長・商品開発顧問でもあります。

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