夏の影響が秋にでる?夜長の季節は不眠になりやすい⁉
公開日:2015/12/09 / 最終更新日:2015/12/09
秋は過ごしやすい季節のため、心地よい睡眠がとれる時期です。しかしその一方で秋は、四季の中で一番不眠症になりやすい季節なのです。この秋までは不眠に悩まされなかった人でも不眠症になってしまう恐れがあります。ここでは秋の不眠になりやすい理由について紹介します。
なぜ秋に不眠が増えるのか
夏は猛暑が何日も続くことがありますが、この暑い日が続いてしまうと秋に自律神経が乱れ、不眠症になる可能性が高くなるのです。自律神経が乱れて、夜に交感神経が活発になるとストレスを感じやすくなり、寝付きにくくなります。
また日照時間も影響してきます。秋は夏と比べると日照時間が短くなり、日を浴びる時間が徐々に減っていきます。その短い日照時間の中で、しっかりと日光を浴びないとリラックスをするセロトニンという物質が不足し、夜に眠りにくくなるのです。
夏の疲れも不眠を引き起こす要因になります。
夏は、暑さで大量に汗をかくことで体内のミネラルが減り、外と室内の温度差に伴う体温調節のためにエネルギーが消耗されます。この2つが疲れをため込んでしまうのです。その状態のまま秋を迎え、気温が下がることで身体は、環境の変化についていけなくなります。そうなると体力が自然と低下したり、不調が出てきたりしてしまうのです。
日照時間が影響する理由
夏と秋で日照時間が違うことが不眠・うつ病に影響します。
日照時間が短くなると、脳のセロトニンが減少していくためです。セロトニンとは、ノルアドレナリン・ドーパミンと同じように重要な役割をする神経伝達物質のひとつで、精神に安定や安らぎに関与し、「幸せホルモン」ともいわれています。このセロトニンが不足するとうつ病や不眠症が発症しやすくなるのです。
秋の不眠症にならないために
深呼吸で自律神経を整えましょう。
口から息をゆっくり吐き、鼻から5秒間ゆっくり吸ったら、2秒間止め、口から10秒ほど時間をかけてゆっくり吐きます。
これを2~4回繰り返しましょう。少しづつ自律神経を整えていくことができます。
また、「身体の疲れを取り除くこと」「脳のセロトニンを保つこと」が重要です。
まず、朝日をしっかり浴びるようにし、15~30分程度のウォーキングなど習慣的に運動することが大切です。最近では、「睡眠サプリ」としてセロトニンを増やすサプリメントも売られているので、気分が沈みがちな夜に試してみるのも良いでしょう。
秋は、気温や気圧の変動がまちまちで、夏のように暑かったり冬のように冷え込んだり、台風の影響を受けるなど、体調を崩しやすい季節です。そこに夏の疲れがでていたり、精神的に不安を抱えていたりすると不眠になってしまう恐れがあります。規則正しい生活を意識して、太陽の日光を浴び、睡眠前はスマホに触れずに夜は暗くすることが大切でしょう。