抗酸化力を高める抗酸化物質の種類
公開日:2015/09/09 / 最終更新日:2015/09/09
前回の記事では、活性酸素によって老化を早めさせないためには、抗酸化力を高めることが重要であることを説明させていただきました。
抗酸化力を高めるためには「抗酸化物質」を多く含んでいる食品から摂取する必要があるのですが、実は抗酸化物質には様々な種類があります。
今回は抗酸化力を高めるための抗酸化物質の種類を紹介していきたいと思います。
食べ物から摂取できる3種類の抗酸化物質
①水溶性抗酸化物質
水溶性抗酸化物質には、例えば「ビタミンC」があります。
ビタミンCは、柑橘類に多く含まれていて、摂取することで抗酸化力だけでなく免疫力も高めてくれます。ただし、水溶性の抗酸化物質は名前の通り水に溶ける性質を持っているため、一度にたくさん摂っても必要量以上は排泄されてしまいます。
調理の際に溶けだしたり、成分が壊れてしまったりすることもあるので、確実に摂取したい場合は、サプリメントからの摂取がオススメとなっています。
その他水溶性の抗酸化物質としては、ビタミンB・ペプチド・ピクノジェノールなどがあります。
②脂溶性抗酸化物質
代表的な脂溶性抗酸化物質としてはビタミンEがあげられます。
「若返りのビタミン」とも呼ばれているビタミンEには、末梢血管を拡張して血液循環を良くする肌をキレイにする効果があるといわれています。
またビタミンCにはビタミンEの働きを活発にする効果があるため、一緒に摂ることで相乗効果を発揮することができます。
アーモンドなどのナッツ類や魚介類(特に魚の肝や卵)などに多く含まれているので、ぜひ摂取しておきたい抗酸化物質の一つとなっています。
その他脂溶性の抗酸化物質としては、コエンザイムQ10・アスタキサンチン・リコピンなどがあります。
③ポリフェノール
ポリフェノールの中にも様々な種類がありますが、いずれも水溶性と脂溶性の中間の構造をしている抗酸化物質となっています。
例えばポリフェノールには「カテキン」という成分があります。
カテキンは、緑茶に多く含まれている渋み成分で、抗酸化作用はビタミンEの約50倍ともいわれています。摂取することで、がんや動脈硬化の予防、体脂肪の減少、血糖値やコレステロール値を下げる効果があるといわれているため、生活習慣病の予防に期待ができます。
その他ポリフェノールには、アサイー・大豆イソフラボン・ザクロエキスなどがあります。
お分かりいただいたかと思いますが、抗酸化物質と一口にいっても実に様々な種類があるため、抗酸化力を高めるためには「バランスの良い食事」を心がけることが何よりも重要となります。
老化そのものを止めることはできませんが、「美容」と「健康」の両方のためにも、普段の食事から効率よく、抗酸化物質を摂りいれていくことをオススメします。