お味噌汁の具の定番ともいえる「わかめ」。食材として手に取るのは乾燥させたものや塩漬けのものが多いので、旬といわれてもピンとこないかもしれません。実はわかめの旬は３月～５月。まさに今が旬の時期になります。
そして何気なく食べているわかめは、肌や髪を美しく保つために役立つ、美容効果がとても高い食材なのです。
今回は、わかめの美肌効果についてお伝えします。

美肌の味方「フコキサンチン」の効果

わかめに含まれる美肌成分として注目なのが「フコキサンチン」です。
フコキサンチンは、カロテノイドの一種で、わかめに豊富に含まれています。
フコキサンチンは、コラーゲンを分解する酵素「コラゲナーゼ」の働きを阻害し、コラーンの分解を抑える働きがあります。それに加えてコラーゲンを作る真皮層の線維芽細胞に働きかけコラーゲンの生成を促す働きもあるのです。つまり、肌のハリや弾力を保ち、しわやたるみを予防するのに役立つのです。

さらにメラニンを生成する酵素「チロシナーゼ」の働きを阻害して、メラニンの生成を抑えるため、美白にも役立つというのだから驚きですね。

他にもいろいろ！わかめの美容効果

わかめのネバネバ成分である水溶性食物繊維「アルギン酸」。体内のカリウムとナトリウムのバランスを調整する働きがあるため「むくみの解消」にも役立ちます。

また不溶性食物繊維「セルロース」も含まれているため、便秘の改善やデトックス効果も期待できます。

さらにわかめには、ミネラルも豊富に含まれます。その中の一つ「ヨウ素」は、新陳代謝に関わる「甲状腺ホルモン」の働きを正常にするために欠かせない成分です。肌や髪の新陳代謝を促し、美しく保つためにも役立ってくれるのです。

美容に関わりのある効果を取り上げましたが、これ以外にもコレステロールの上昇を防いだり、高血圧を予防したりといった健康効果もいっぱいな「わかめ」。毎日の食事に積極的に取り入れていきたいですね。