脱毛とシミ治療で使われているレーザーって同じもの?
公開日:2019/02/16 / 最終更新日:2022/05/25
医療脱毛とシミ治療にはどちらもレーザー機器が使用されるのが一般的です。医療脱毛とシミ治療の時に使うレーザー機器に違いはあるのでしょうか。
それぞれの仕組みや特徴から、違いや共通点について見ていきましょう。
医療脱毛とシミ治療で使うレーザー機器に違いはある?
医療脱毛やシミ治療に使われる医療用レーザーは、高反応レベルレーザーと低反応レベルレーザーがあり、波長が異なります。
高反応レベルレーザーはパワーが強いのが特徴で、レーザーの熱で細胞を焼き切り破壊することができます。この特徴を活かしてシミ治療や脱毛が行われています。
低反応レベルレーザーは、パワーの弱さを活かして真皮などの血行を促進したり、筋肉の緊張を緩和したりすることに向いているので免疫力強化に用いられることが一般的です。
脱毛とシミ取りが両方叶うレーザー機器があるってホント!?
・ダイオードレーザー
ダイオードレーザーは、半導体を使ってレーザーの波長を調整することができる医療レーザーです。毛根のメラニン色素に反応して毛根にダメージを与え、脱毛効果を発揮します。さらにシミやそばかすの色素にも反応するため、シミや毛細血管拡張症の治療にも使用されています。
・アレキサンドライトレーザー
アレキサンドライトレーザーの波長は、皮膚表面を透過して毛根と毛乳頭のメラニン細胞だけに吸収されます。照射のたびに冷却ガスが噴射されるので肌へのダメージも最小限に抑えられるのが特徴です。
また、このアレキサンドライトレーザーは、シミ治療のために研究されていた技術から作られたレーザーで、今でもシミやアザの治療に使われています。アレキサンドライトレーザーを使うとコラーゲンの生成を促す効果があるので、シミや毛穴の開きが気になる方にお勧めです。
シミ治療に使われていた技術が応用されて脱毛も行えるようになったという歴史的な背景があるので、脱毛とシミ治療に使われているレーザー機器は、同じものであることが多いことがわかりました。1台のレーザー機器の波長を変化させたり、施術者が当て方を調節したりすることで脱毛にもシミ治療にも対応できるようになっています。医療脱毛やシミ治療に関心がある方は、美容皮膚科で医師によるカウンセリングを受けてみてください。諦めていた悩みも解決する方法を見つけられるかもしれません。