肝斑を漢方薬で治そう
公開日:2016/05/02 / 最終更新日:2024/03/12
この記事の目次
- 漢方薬で行う肝斑治療
- そもそも、漢方薬とは?
- 肝斑に効く漢方薬とは?
- 漢方薬の力を正しく発揮させるために
漢方薬で行う肝斑治療
女性に多い「肝斑」は、頬骨付近を中心に左右対称にあらわれるシミです。20代後半から40代に発症しやすく、その原因は紫外線やホルモンバランス、ストレスなど人によってさまざま。そのため、肝斑の治療薬として複数の症状に穏やかに効く「漢方薬」が使用されることがあります。
そもそも、漢方薬とは?
漢方薬は「人間の自然治癒力を高めること」を目的に作られた薬です。
生薬から1種類の成分を抽出した西洋薬に対し、漢方薬は複数の生薬が配合されているため、さまざまな症状にゆっくりと効果を発揮するものが多く存在します。また漢方薬は自然の生薬を使用するため、副作用が出づらく、出ても比較的軽度であることが特徴です。
肝斑に効く漢方薬とは?
肝斑は、女性ホルモンのアンバランスが原因で起こるケースが大半です。そのため、ホルモンバランスの調整や血行改善の効能をもつ漢方薬が肝斑治療で使用されています。今回は肝斑に効く4つの漢方薬をご紹介します。
- 加味逍遥散(かみしょうようさん):ホルモンバランスを整える作用があります。血流改善の効果もあるため、肌のターンオーバーを促進する漢方薬です。
- 桃核承気湯(とうかくじょうきとう):ホルモンバランスを整え、痛みを和らげる作用があります。月経不順や月経痛に効果を発揮するほか、便秘やニキビにも効果が期待できます。
- 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん):血行を改善する漢方薬です。主にのぼせや冷えを改善し、子宮の炎症にも効果的です。
- 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん):血行を改善し、特に月経不順や更年期、貧血などに効果が期待できます。漢方薬の力を正しく発揮させるために
漢方は症状に合わせて選ぶことが重要です。それぞれの生薬の力が正しく体内で働くよう配合されています。そのため、複数の漢方を併用すると、効果を弱めてしまう場合や、過剰に効果を強めてしまう場合もあるため注意が必要です。
肝斑以外にも気になる肌の症状や、身体の不調がある場合には医療機関で相談し、自分に合った漢方薬を処方してもらいましょう。