ヤラピンでお腹スッキリ!? さつまいもに秘められた美容効果
公開日:2020/04/15 / 最終更新日:2020/05/20
甘みがあってホクホクとおいしいさつまいもは、実は私たちの美容にも役立つ食材です。その秘密は、さつまいもに含まれる栄養成分「ヤラピン」にあります。ヤラピンとはどのような成分なのか、無駄なく摂取する方法と一緒にご紹介します。
さつまいもに含まれるヤラピンとは
さつまいもを切ったとき、断面から白い液体が出てくることがあります。実はこの液体こそ、「ヤラピン」という成分。ガラクトースなどの糖が結合した糖脂質の一種で、時間が経つと黒くベタベタした物質に変化するのが特徴です。さつまいもの皮に黒いタール状のものが付着していることがありますが、これもヤラピンなのです。
ヤラピンは便秘の改善に効果的!
ヤラピンは、便を柔らかくするとともに腸のぜん動運動を促すため、便秘を改善する効果が期待できます。その効果は高く、16世紀頃のヨーロッパでは緩下剤として使われていたほど。さつまいもを食べるとお腹がスッキリするのは、ヤラピンのおかげだったのです。
さつまいも自体も美容に役立つ
さつまいもには、ヤラピン以外にもたくさんの栄養素が含まれています。さつまいも自体の美容効果も、まとめてチェックしておきましょう。
ビタミンCによる美容効果
さつまいもには、コラーゲンの生成を助けるビタミンCが豊富に含まれています。さつまいもに含まれるビタミンCは熱に強いといわれていますので、加熱後に食べても肌に嬉しい効果が期待できます。
クロロゲン酸によるダイエット効果
さつまいもの皮には、ポリフェノールの1種であるクロロゲン酸が含まれています。クロロゲン酸には脂肪燃焼を助ける効果がありますので、ダイエット中の方にもお勧めです。
食物繊維による整腸・ダイエット効果
さつまいもに含まれる食物繊維には整腸作用があり、ヤラピンとの相乗効果でよりしっかり便秘に働きかけてくれます。また、食物繊維は糖の吸収をおだやかにしてくれるため、脂肪の蓄積を防ぐ効果も期待できます。
ヤラピンを無駄にしないさつまいもの食べ方
皮ごと食べる
ヤラピンは、皮の近くに多く含まれています。さつまいもを食べるときは皮をむかずに、まるごと食べるようにしましょう。食物繊維やクロロゲン酸も皮に多く含まれているので、ダイエット効果を損なわないためにも心掛けたいです。
さつまいもには、ヤラピンを始めとした美容に嬉しい栄養素がたっぷり含まれています。便秘や肌荒れにお悩みの方は、おやつなどに取り入れてみてはいかがでしょうか。