摂り過ぎは逆効果? 大豆イソフラボンの効果的な摂取量とは
公開日:2020/04/01 / 最終更新日:2020/05/23
「大豆イソフラボンは体に良い」といわれます。特に女性の間で摂取したほうが良いと話題になったこともあるため、日々の食生活で大豆加工品を積極的に摂っている方も多いのではないでしょうか。
今回は大豆イソフラボンの効果と、必要な摂取量についてご紹介します。
■大豆イソフラボンの効果
大豆イソフラボンは、女性ホルモンのひとつである「エストロゲン」と似た働きをすることから、植物性エストロゲンとも呼ばれています。大豆イソフラボンを適切に摂取することで、どのような効果が期待できるのでしょうか。
・更年期障害や自律神経の乱れを軽減
女性は閉経を迎えると、エストロゲンの分泌量が急激に低下します。
自律神経のバランスが乱れることで、のぼせやほてり、発汗、イライラ、動悸など、更年期障害の症状が起こりやすくなります。そこで、エストロゲンの低下を補うために、似た働きをする大豆イソフラボンの摂取が効果的だといわれています。
・骨粗しょう症のリスクを減らす
エストロゲンの低下は骨粗しょう症にも関係しています。
骨密度が低下すると軽く転んだだけでも骨折しやすくなりますが、大豆イソフラボンを摂取することで、そのリスクを軽減できます。
・肌にハリを与えシワの改善に役立つ
女性ホルモンの減少は、肌のハリやうるおいが低下する原因のひとつです。年齢を重ねるにつれて気になる顔のたるみやシワなどを改善したい方は、大豆イソフラボンを継続して摂取すると良いでしょう。
■必要な摂取量と食品の含有量
大豆イソフラボンは豆腐や豆乳、おから、納豆、みそなど、私たちの生活に馴染みのある大豆加工食品から摂取できます。
私たちが一日に摂取しても良いとされるイソフラボンの目安量の上限は、70~75mg(アグリコン換算)です。食品で目安量を摂取する場合、どれくらいの量を食べられるのでしょうか。
-豆腐・・・300g~350g(約1丁)
-豆乳・・・約350ml
-納豆・・・2パック(1パック45g~50g)
-みそ・・・約125g
-油揚げ・・・5~6枚(1枚30g)
上限を超えて摂取しても、すぐに健康被害が現れるリスクは少ないとされていますが、妊婦や子どもの過剰摂取は推奨されていないため注意してください。
■大豆イソフラボンの過剰摂取は要注意
大豆イソフラボンは女性の体に嬉しい効果が多いです。しかし、より効果を得たいという理由で過剰摂取するのは、逆にリスクにつながる場合もあるので気をつけましょう。
一度に摂取しようとせず、朝昼晩に分けてさまざまな食品を組み合わせることで、飽きずに続けることができます。適切な摂取量を守って、美容や健康に大豆を役立ててみてはいかがでしょうか。