ニキビを自分で潰すと危険! 早く治すための正しい対処法
公開日:2020/03/12 / 最終更新日:2020/05/23
膨れ上がったニキビを見ると、症状を早く鎮めるために潰したくなってしまうもの。しかし、ニキビを潰すとかえって治りが遅くなり、跡になってしまうこともあります。ニキビを自分で潰すとどのようなリスクがあるのか、正しい対処法とともにご紹介します。
ニキビを自分で潰すとどうなる?
雑菌が入って症状が悪化する
「ニキビを自分で潰すのはアリ? それともナシ?」と気になっている方は多いはずです。結論からお伝えすると、ニキビを自分で潰すのはお勧めできません。なぜなら、下手に潰すとその箇所から雑菌が侵入し、症状が悪化する危険性があるためです。特に、不衛生な爪や指で潰すと雑菌が繁殖しやすいので、絶対にやめましょう。
色素沈着などのニキビ跡ができやすくなる
炎症の起きているニキビに刺激を与えると、炎症がさらに悪化します。治りにくくなるだけでなく、皮膚の防御反応が働いてメラニンが大量に作られ、色素沈着を起こしてしまうことも。皮膚組織が損傷するとクレーターができる原因にもなりますので、ニキビ跡を防ぐためにも潰さないほうが良いでしょう。
痛みやかゆみが発生することも
ニキビを潰す行為は、自ら生傷を作っているようなもの。痛みのなかったニキビでも、潰すと痛くなることがあるので注意が必要です。また、雑菌が繁殖すれば、かゆみが生じることもあります。不快感が増すだけなので、避けたほうが安心です。
ニキビに対する正しい対処法とは
赤ニキビは絶対に潰してはいけない
ニキビは白、黒、赤、黄と、症状の進行段階によって色が異なります。赤ニキビは炎症が起きていて、もっとも刺激に敏感な状態です。この段階で潰すと炎症が悪化しやすいので、むやみに触らないようにしましょう。できるだけ刺激を与えず、自然に治るのを待つことが大切です。
美容皮膚科での治療が最善
ニキビを潰すことは基本的にお勧めできませんが、膿が溜まった白ニキビや黄ニキビは、潰して膿を出してもいいといわれています。ニキビの炎症が収まってニキビの先端に白色もしくは黄色の膿が溜まってきたら、消毒した針で浅く穴を開け、膿を軽く押し出します。しかし、ニキビを安全に潰すためには、適切なタイミングを見極めたうえで、正しい方法でおこなう必要があります。できれば自分での処置は避けて、美容皮膚科で治療されることをお勧めします。
目立つニキビができると、「今すぐ何とかしたい!」と慌ててしまうもの。しかし、むやみに潰すとかえって後悔することになります。自然に治るのを待つか、美容皮膚科にご相談ください。