基礎代謝は何もしなくても消費するエネルギー

基礎代謝は筋肉や内臓が動いたり呼吸をしたり、体温を維持するなど「生きていくために最低限必要なエネルギー」のことを指し、一日に消費されるエネルギーの約7割を占めています。
基礎代謝の内訳は、肝臓や脳がそれぞれ約20%、筋肉が約20%、残りの40%は心臓や腎臓、脂肪組織などです。

基礎代謝は自分で上げることができる

・基礎代謝を上げると痩せやすくなるのはなぜ？
基礎代謝の内訳の中で、自分自身でコントロールができるのは筋肉です。筋肉を動かすには多くのエネルギーが必要なので、筋肉量を増やすことで基礎代謝量そのものが上がります。一日に消費するエネルギーが多くなり、太りにくく痩せやすい体になるのです。

・有酸素運動をする前に筋トレをするのが効果的
ダイエットをしようと思ったとき、ウォーキングやランニング、水泳といった有酸素運動を始める方が多いですが、先に筋トレをして筋肉を刺激しておくことでエネルギーを消費しやすくなり、より体脂肪を燃焼することができます。

基礎代謝を上げるために、体の中でも面積の大きな腹筋・背筋・太ももの筋肉を鍛えるのが効果的と言われています。特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、意識的に筋肉量を増やすような筋トレをしましょう。

生活改善が代謝アップにつながる

普段の生活で基礎代謝を低下させてしまっていることがあります。生活改善も基礎代謝を上げる一つの方法です。
体を温める働きがある生姜や唐辛子、筋肉を作るタンパク質を含んだ食材などを摂るようにしましょう。脂肪燃焼を助ける筋肉を作るには、大豆類や肉類といったタンパク質を多く含んでいる食材が効果的です。
また、睡眠時間はしっかり確保することが望ましいです。睡眠不足は筋肉量の低下につながり、基礎代謝も低下してしまいます。

基礎代謝は加齢によっても低下してしまいます。生活改善や日常の中でできる筋トレをするなど、基礎代謝を上げることを意識して過ごすことが大切です。
過度なダイエットは体に負担をかけてしまうため、まずは適度な運動とバランスの良い食事で代謝アップを心掛け、痩せやすい体作りをしていきましょう。