ダイエットの停滞期……原因や期間は? 正しく知って心配を減らそう
公開日:2020/02/06 / 最終更新日:2020/05/23
ダイエットしていると、急に減量効果が現れなくなる“停滞期”が訪れることがあります。
「今まで順調に痩せていたのに…どうして!?」と焦ってしまう方も多いのではないでしょうか。停滞期はなぜ起こるのか、そして期間はどれくらいなのか、ダイエットをストレスなく続けていくためにご紹介します。
ダイエット中の停滞期とは
ダイエットの停滞期とは、それまで順調に減っていた体重が急に減らなくなる期間のこと。停滞期には理由があり、私たちの体の仕組みが大きく関係しています。
停滞期が起きる原因
体の防御反応
私たちの体には、生命を維持するために体の状態を一定に保とうとする「ホメオスタシス」という恒常性維持機能があります。たとえば体が熱くなったときに汗をかいて体温を調節するのは、ホメオスタシスの働きによるものです。
実はダイエット中の停滞期にも、このホメオスタシスが関係しています。食事を制限して体重が減り続けると、飢餓から生命を守るために代謝を抑え、体重を一定に保とうとするのです。体重が減るスピードが早いほど、ホメオスタシスが働きやすくなるといわれています。
ホルモンバランスの変化
女性のダイエットの停滞期には、女性ホルモンも深く関わっていると考えられています。生理前になると体に水分を溜め込む黄体ホルモンが増え、体重が思うように減らなくなるのです。この場合、生理が終わって黄体ホルモンが減れば、むくみが解消されて再び体重が落ちやすくなります。
ダイエットの停滞期はいつからいつまで?
ダイエットを始めて1ヶ月後頃から
停滞期には個人差があるものの、一般的にはダイエットを始めて1ヶ月ほど経った頃、もしくは体重が5%減少した頃に訪れるといわれています。
期間も人それぞれで、一般的には2週間~1ヶ月ですが、長い方では2ヶ月以上続くこともあります。あまりに長く停滞しているなら代謝異常に関わる病気も考えられるため、病院での検査をお勧めします。
生理前に停滞期になる人も
すでにお伝えしたように、女性は生理前に停滞期が訪れることがあります。その場合は、生理開始日の1~2週間前から体重の減少が停滞し始め、生理が終わると同時に停滞期も終了します。生理周期にあわせて訪れるので管理はしやすいものの、毎月訪れることにストレスを感じている女性も少なくありません。
停滞期は異常なことではなく、体の防御反応が正常に働いている証拠でもあります。思うように体重が減らないと焦ってしまいますが、停滞期でも正しいダイエットを続けていくことが大切です。この時期こそ、自暴自棄になったりしないよう気をつけていきましょう。