腸内環境を整えるメリットとは? 腸に良い食材もご紹介
公開日:2019/12/23 / 最終更新日:2022/02/01
腸内環境の良し悪しが身体に影響を及ぼすことはよく知られていますが、その理由についてあまり知らない方も多いのではないでしょうか。
腸内には「善玉菌」と「悪玉菌」が住んでいますが、この2つの菌は日々争っています。この菌の優劣によって、身体への影響は変わってくるのです。
ここでは、腸内環境を整えるとどのようなメリットがあるのか、また腸に良い食材もご紹介します。
■善玉菌と悪玉菌ってなに?
腸の中には約1,000種類の菌が住んでいるといわれています。その数はなんと100兆個。この菌の中に、ビフィズス菌や乳酸菌といわれる腸に良い働きをする善玉菌と、有害物質を発生する悪玉菌がいます。
善玉菌は、腸内を弱酸性にすることで悪玉菌の増殖を抑える働きがあり、健康な腸内環境を整えるには必要不可欠です。反対に、悪玉菌から発生する有害物質は増えすぎると肌荒れや免疫力の低下を引き起こす原因になります。
■腸内環境を整えるメリット
善玉菌を増えると、身体にさまざまな良い変化がおきます。ここでは、善玉菌を増やして腸内環境を整えるメリットをご紹介します。
・便秘が解消され、太りにくくなる
悪玉菌が増えると腸内に有害物質が溜まり、便秘を引き起こします。腸内環境を整えることで、腸の動きが活発になり便秘が解消され、太りにくい身体になっていきます。
・身体の免疫力が高まり、感染症やアレルギーに強くなる
人間の身体には病原菌に対抗する免疫細胞があり、この免疫細胞の6~7割が腸の中で活動しています。腸内環境を整えることで免疫力を高め、病原体やアレルギー物質を食い止められるのです。
・幸せホルモンでリラックス
腸内環境が整い善玉菌が活発になっていると、「セロトニン」というホルモンが分泌されやすくなります。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれていて、リラックス効果があり幸せを感じやすくするホルモンです。
逆にセロトニンが不足すると、イライラやうつ病などにつながるとされています。
■腸に良い食材を摂り続ける
健康的な腸内環境を整えるためには、善玉菌となるビフィズス菌や乳酸菌を毎日摂取して、腸に補充する必要があります。善玉菌を摂り入れるにはヨーグルトや乳酸菌飲料、漬物、納豆などの発酵食品が効果的です。
また、善玉菌のエサになるオリゴ糖や食物繊維を摂って、善玉菌の数を増やすのもポイントです。オリゴ糖はバナナ・大豆・ごぼう・たまねぎ・アスパラガスなどに多く含まれているので、日々の食事に積極的に取り入れると良いでしょう。