厚着は冷え性に逆効果? 冷え性への正しい対策法
公開日:2019/12/20 / 最終更新日:2020/05/26
「手足が冷える」「服をたくさん着てもなかなか温かくならない……」など、辛い冷え性で悩んでいる女性は多いでしょう。
寒いからと厚着をする方も多いでしょうが、実は場合によっては冷え性対策として逆効果になってしまう場合もあります。では、冷えが辛くなる冬場はどのように対処すれば良いのでしょうか。
■冷え性はどうして起こってしまう?
冷え性は血液の循環がうまくいかず、手足や腰などが冷えやすい体質のことを指します。
人によって冷える部分や程度は違いますが、足が冷たくてなかなか寝付けない、冷えておなかが痛くなるといった症状に悩まれている場合が多いです。
辛い冷え性が起こる原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・ポンプ機能の衰え
指先が冷たく寝つきが悪いというタイプの冷え性は、心臓のポンプ機能が弱く、毛細血管に血液がうまく行き渡らないことによって起こります。
・自律神経の乱れ
ストレスを受けたり、不規則な食生活が続いたりすると自律神経が乱れてしまいます。自律神経が乱れると血流が悪くなるため、結果として冷え性につながるのです。
・過度なダイエット
過度なダイエットは身体に大きな負担がかかってしまい、身体を温めるための熱量が減少したり皮下脂肪が減ったりするため、体温をキープできなくなる原因となります。
■厚着をしても冷えてしまう理由とは
寒くなると、インナーやセーターなど複数の洋服を重ね着する機会が増えます。異なる服を合わせて着ることで保温性が上がり、身体を温めてくれる効果が期待できそうですが、この重ね着が冷え性改善に逆効果となるケースもあります。
・厚着が汗をかく原因に
厚着することで身体は温まりやすいのは事実ですが、過度な重ね着は汗をかき、体温を低下させる原因になります。また、締め付けのある洋服は身体の血流が悪くなるため、冷え性につながります。
タートルネックのニットやマフラー、ネックウォーマーといったアイテムで首周りをガードすると過度な重ね着をしなくても温かさを感じやすいです。その際は通気性や吸水性に優れた衣類を着るようにし、汗で身体が冷えないように心掛けると良いでしょう。
・女性の身体は温まりにくく、冷えやすい
女性は一般的に男性に比べると筋肉量が少ないため、熱を作りづらいです。また、脂肪が付きやすいことから、冷えやすい体質でもあります。そのため、男性に比べ女性の方が冷え性に悩まされやすいのです。
身体を動かして、血流改善や筋肉を増やすように心掛けましょう。本格的な筋トレでなくストレッチでも良いので、1日わずかな時間でも毎日続けることが大切です。
冷えの原因はさまざまなことが考えられ、寒いからと厚着をするのが逆効果な場合もあります。
家の中でもできる筋トレやストレッチを生活に取り入れて、冷えの原因を改善しましょう。