今さら聞けない! レーザーがたるみに作用するメカニズムとは
公開日:2019/12/10 / 最終更新日:2020/05/26
セルフケアでは改善しにくい肌のたるみには、美容皮膚科でのレーザー治療が有効です。しかし、「たるみにはレーザーが効果的」と分かっていても、どのようなメカニズムで改善されていくのか、ご存じの方は少ないのではないでしょうか。そこで今回は、レーザーがどのように肌に作用しリフトアップしていくのか、たるみ治療に用いる機器の種類とあわせてご紹介します。
レーザーがたるみを改善するメカニズムとは
レーザーは肌の奥深くにまで熱エネルギーを届けて、その周辺組織にわずかながらダメージを与えます。このダメージを受けた組織は、修復のためにコラーゲンの増殖を開始します。この作用によって肌にハリをもたらし、たるみをリフトアップさせる効果が得られるのです。肌表面からのスキンケアだけでは得られない、特殊な技術といえるでしょう。
またレーザー治療は古くなった細胞を新しくするため、肌の表面にも嬉しい効果をもたらします。治療機器の種類によっても効果は異なりますが、皮膚の代謝が促されキメの細かい肌へと導きます。
美容皮膚科で受けられるたるみ治療の一例
ヤグレーザーピーリング
ヤグレーザーピーリングは、肌表面へのピーリング効果と、肌内部に熱を届ける効果をあわせ持つ施術です。波長1,064nmのヤグレーザーは、真皮の上層まで届いてコラーゲンの産生を促します。肌のハリをもたらすことで、小ジワやたるみを改善に導きます。また、肌表面の古い角質を剥がすことで新陳代謝を促すため、毛穴の開きやニキビ跡にも対応でできます。
サーマクール
サーマクールは、レーザー光線より強いRF波を用いた施術です。レーザーより深い部位にまで作用し、真皮層のコラーゲンをしっかり収縮させます。これにより、施術直後にハリが実感できる即効性が期待できます。
また、真皮層のコラーゲン産生が促されるため、持続性も高いのが特徴です。2~3ヶ月後、6ヶ月後にも、嬉しいハリを実感できます。角質層には熱が加えられないので、肌の表面にダメージを受けることはなく、ダウンタイムもほとんどありません。
ウルセラ
ウルセラは、超音波の熱エネルギーを用いた、たるみ治療マシンです。リフトアップ治療機として唯一、米国FDAの承認を取得しています。
ウルセラは、真皮層よりさらに深い、表在性筋膜にまで熱エネルギーを届けるのが特徴です。ゆるんだ筋膜を引き締めることで、より高いリフトアップ効果をもたらします。
こちらもサーマクール同様、照射直後にハリを実感でき、2~3ヶ月後に効果が最大化。その後、約半年~1年持続しますので、長期的なリフトアップを叶えたい方にお勧めです。
たるみ治療は、より深い部位に熱を届ける施術ほど効果が高くなります。当院では患者様の肌の状態にあわせたレーザー治療をおこないます。セルフケアで改善できないたるみにお悩みであれば、お気軽にご相談ください。