タバコが肌のたるみの原因に。スモーカーズフェイスの恐ろしさ
公開日:2019/12/04 / 最終更新日:2020/06/02
タバコはがんや心臓病などに影響を及ぼすことで知られていますが、実は私たちの見た目にも大きなダメージを与えます。喫煙を続けていると、肌のたるみが進行しやすくなってしまうのです。たるみが進めば、ほうれい線や深いシワが目立つ老け顔になってしまうもの。タバコは肌のたるみにどのように関係しているのか、若々しさを保つためのヒントとして知っておきましょう。
タバコが肌のたるみを引き起こす理由とは
肌の代謝が低下するため
タバコに含まれるニコチンには、血管を収縮させる作用があります。これによって血行が悪くなると、肌の細胞に酸素や栄養が行き届かなくなり代謝が低下します。
その結果、肌にハリがなくなり、たるみの原因になってしまうのです。肌の細胞が酸素不足になると色ツヤが悪くなりますので、顔色がどんよりと暗くなる可能性もあります。
活性酸素が増えるため
喫煙によって活性酸素が増えることも、肌のたるみの一因になります。活性酸素は肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンを変性させ、ハリの低下を引き起こしてしまうのです。
さらに活性酸素には、メラニンを生成するメラノサイトを刺激する作用もあります。たるみやシワだけでなくシミの原因にもなりますので、やはり喫煙には注意が必要です。
ビタミンCが消費されるため
喫煙によって生じた活性酸素を除去するためには、大量のビタミンCが必要です。そもそもビタミンCはコラーゲンの生成を助ける成分で、肌のハリを保つために欠かせないもの。そのビタミンCが喫煙の影響で不足すれば、必然的に肌がたるみやすくなってしまいます。
口をすぼめる表情もたるみやシワの原因に
タバコを吸うときには、口をキュッとすぼめた表情になりますよね。実はこの表情も、顔の見た目に悪影響をおよぼします。口周りのたるみや小ジワ、唇の縦ジワなどの発生を早めてしまうのです。事実、喫煙者と非喫煙者の双子の顔を比べると、喫煙者のほうが口周りのシワが多いといわれています。
女性ホルモンの分泌が減少するため
タバコを吸うと卵巣の血液循環も悪くなるため、女性ホルモンの分泌量が減少します。特に減少するのは、肌のハリやうるおいを保つために欠かせない卵胞ホルモン(エストロゲン)です。卵胞ホルモンが減れば肌のたるみが発生しやすくなり、老け顔が進行してしまいます。
肌のたるみ予防には禁煙が必要不可欠
タバコによって引き起こされる老け顔は「スモーカーズフェイス」と呼ばれ、世界中でその影響が恐れられています。喫煙は月経不順や不妊の一因にもなりますので、早めの禁煙を心掛けましょう。