肝斑のケアには「ビタミンC」が効果的って本当?
公開日:2019/11/21 / 最終更新日:2020/06/07
多くの女性を悩ませる肝斑。その治療には、主にトラネキサム酸配合の内服薬が用いられますが、同時にビタミンCを用いたケアも効果的だといわれています。今回は、あまり知られていないビタミンCと肝斑の関係についてご紹介します。
肝斑のケアにビタミンCが効果的な理由とは
ビタミンCはメラニンの生成を抑える
そもそも肝斑は、大量に作られたメラニンによって現れるもの。そのメラニンに働きかけてくれるのが、ビタミンCです。ビタミンCは、メラニンが作られる際に必要なチロシナーゼという酵素の活性を抑える作用があります。
また、すでに蓄積されたメラニンを還元し、薄くする作用もあります。これら働きが、肝斑の改善に通じているのです。
ストレス対策にもビタミンCが有効
ビタミンCのメリットは、メラニンに働きかけることだけではありません。実は、ストレスから体を守る抗ストレスホルモンを作るためにも、ビタミンCが欠かせません。
ストレスは、女性ホルモンのバランスを崩れさせるため、肝斑の一因になると考えられています。つまり、ビタミンCによってストレスに負けにくい状態に整えれば、おのずと肝斑の予防につながるというわけです。
肝斑ケアに適したビタミンCの取り入れ方
内服薬やサプリを利用する
肝斑の改善には、ビタミンC配合の内服薬やサプリが有効です。肝斑の治療に用いられるトラネキサム酸とビタミンCを一緒に服用することで、より高い効果が期待できます。トラネキサム酸は、メラニンを作り出すメラノサイトを活性化させる因子を阻害することで、肝斑の発生や悪化を抑えます。
点滴で注入する
より多くのビタミンCを体内に補給したい場合は、超高濃度のビタミンCを血液に直接注入する「メガビタミンC点滴」がお勧めです。血中のビタミンC濃度が上がることで、肝斑やシミにしっかり働きかけます。美肌効果、疲労回復、免疫力アップを求める方にも効果的です。
ビタミンC誘導体配合の化粧品を使う
ビタミンC誘導体配合の化粧品を使えば、肌に直接ビタミンCを届けることができます。肌のターンオーバーを促す効果、毛穴を引き締める効果もありますので、より美しい肌を目指すことができます。ただし、残念ながら肝斑は、スキンケアだけでは薄くなりにくいシミです。本格的に改善したい場合は、スキンケアを見直すとともに、治療を始めることをお勧めします。
美肌ビタミンとして有名なビタミンCは、肝斑対策にも有効な成分です。もちろん食品からの摂取もプラスに働きかけますので、野菜や果物からも積極的に補給し、明るい素肌を目指しましょう。