夏のビールが美肌の敵に…… アルコールと肌の関係って?
公開日:2019/11/02 / 最終更新日:2022/02/01
暑い夏は冷たいアルコールがおいしく感じられる季節です。
バーベキューやビアガーデン、納涼会といったイベントが増える時期でもあり、ついつい飲みすぎてしまいがちですが、「アルコールは肌を老けさせる原因になる」ということは覚えておいていただきたいポイントです。アルコールはどのように肌と関係しているのでしょうか。
■アルコールが肌に与える影響
アルコールを摂取すると、体内にはアセトアルデヒドという物質が生まれます。アセトアルデヒドは肝臓の細胞と反応して活性酸素を生み出しますが、時間が経過するとそれは過酸化水素という細胞にダメージを与える物質に変化します。
細胞がダメージを与えられたことによってコラーゲンが上手に作られなくなり、それがシワやたるみの原因になるのです。
また、アセルアルデヒドが作用するとAGEという物質も生まれ、それが肌の弾力を失わせます。
以上が、アルコールを飲むと肌が老化するメカニズムです。アルコールを大量に摂取すればするほど、肌の老け方がどんどん加速してしまいます。
■アルコールで肌を老けさせないための対策
アルコールで肌を老けさせないためには禁酒をするのがベストです。
とは言っても、急にすべての飲み会を断ることは難しいでしょうし、お酒はなかなか辞めることができないという方もいらっしゃるでしょう。
そういった方のために、お酒をどのように飲めばいいのか解説します。
・対策①:禁酒期間を作る
肌の弾力を失わせるAGEという物質は、一定の期間禁酒をすれば体内から消えることがわかっています。
お酒を飲まない期間を作るようにしましょう。
・対策②:日本酒・ワイン・ウィスキーを選ぶ
日本酒は、AGEの生成を抑える働きが期待できると言われています。ポリフェノールを含む赤ワインやウイスキーなどもAGEを抑制するお酒と言われており、お酒を飲むときはこれらを選ぶことで肌へのダメージを軽減することができます。しかし、飲みすぎは老化を進めてしまうので必ず適量を守るようにしましょう。
また、AGEは糖質の高いものを摂取すると増えるという特徴を持っているため、糖質の高いお酒は避けたほうが無難です。
先に紹介した日本酒は例外ですが、糖質が高いビールなどを飲むのは控えましょう。
完全に禁酒することは難しいかもしれませんが、禁酒期間をつくったりダメージが少ないお酒を選んだりするだけでも肌の老化を防ぐ効果があります。
夏は暑さもあってつい飲みすぎてしまいがちですが、適量をたしなむ程度に抑えるよう心掛けましょう。