あなたを悩ませているのはどれ? シミの種類と見分けるポイント
公開日:2019/11/01 / 最終更新日:2019/11/01
シミには細かいもの、大きいもの、輪郭がハッキリしているもの、モヤッとしているものなど、さまざまなものがあります。実はそれらはすべて違う種類で、適した治療法も異なる可能性があります。シミを確実に改善するために、種類やそれぞれの特徴そして適切な治療法をチェックしましょう。
シミの種類とそれぞれの特徴
老人性色素斑
老人性色素斑は加齢や紫外線などの影響でできる、ごく一般的なシミです。発生してすぐは薄い茶褐色ですが、徐々に色が濃くなる傾向があります。40歳以降にできやすく、顔や手など日光を浴びやすいところに現れるのが特徴です。円形で輪郭は比較的ハッキリしており、左右非対称に生じることが見分けるポイントといえるでしょう。
老人性色素斑は、メラニン色素に反応するレーザーや光治療で取れやすい傾向があります。中でもQスイッチルビーレーザー、フォトシルクプラス、アキュチップなどが有効です。
雀卵斑(そばかす)
そばかすは、遺伝的要素で子供に発生することの多いシミの一種です。その名の通り、雀(すずめ)の卵の柄のような見た目をしていて、左右対称に3~5ミリ程度の粒上のシミが広がります。色白の方の鼻や目の下にできやすく、手や肩、背中に生じることもあります。
治療にはシミと同じく、Qスイッチルビーレーザー、フォトシルクプラス、アキュチップなどが効果的です。
肝斑
肝斑(かんぱん)は妊娠やピルの服用などの影響で現れることが多いため、女性ホルモンが影響していると考えられています。顔の頬骨あたりに、輪郭のハッキリしないモヤッとしたシミが左右対称に現れるのが特徴です。ホルモンバランスが変化しやすい30歳~40歳に現れ、閉経後は薄くなる傾向があります。
肝斑にはレーザー治療が向いていないと考えられていますが、当院では肝斑を悪化させない程度のパワーでレーザートーニングや光治療器を用いた治療を展開しています。それに加えてトラネキサム酸やビタミンCなどの処方薬を併用し、体の外側と内側からアプローチする治療で改善を目指します。
炎症性色素沈着
炎症性色素沈着は、火傷や怪我、ニキビなどの炎症が原因で発生するシミです。年令に関係なく、何かしらの炎症が起きた部位に現れます。
比較的消えやすいシミですが、炎症の悪化や紫外線を浴びた影響で濃くなり、長期的に残ってしまうこともあります。その場合は、レーザートーニングやフォトシルクプラスなどによる治療が効果的です。
シミの種類の判別は、美容皮膚科での診断が確実
シミの種類は他にもいくつかあり、症状に適した治療やケアを行うことが大切です。種類によって特徴はそれぞれ違うものの判断しにくいシミもたくさんありますので、一度美容皮膚科での診断を受けられることをお勧めします。