肌トラブルや老化を引き起こす「活性酸素」とはどんなもの?
公開日:2019/11/01 / 最終更新日:2019/11/01
活性酸素は体をサビさせる物質で、生活習慣病やガンの原因になることで知られていますが、近年では肌への影響も問題視されています。活性酸素はシミやシワなど、あらゆる肌トラブルの原因にもなるのです。そもそも活性酸素とはどのような働きを持っているのか、大量発生を引き起こす原因などとあわせてご紹介します。
活性酸素とは
活性酸素は、体内に取り込まれた酸素の一部が変化した物質です。殺菌力が強く、体内に侵入した細菌やウイルスなどを攻撃し、排除してくれます。
しかし活性酸素が過剰に作られると、今度は健康な細胞まで攻撃してしまいます。この現象を「酸化」といい、老化やさまざまな病気の原因になってしまうのです。近年の研究では、病気の原因の約9割が活性酸素にあることが明らかになっています。
活性酸素はどんなときに多く発生する?
活性酸素は私たちが呼吸をしているだけで発生します。生きていくためのエネルギーを作るだけで、体内に取り込んだ酸素の約2%が活性酸素になるのです。
ですが、以下のようなタイミングには活性酸素が過剰に作られ、酸化が進みやすくなるといわれています。
・紫外線を浴びたとき
・ストレスを受けたとき
・激しい運動をしたとき
・炎症を起こしたとき
・喫煙や過度の飲酒
・食品添加物を多く摂取したとき
・排気ガスやダイオキシンなどの大気汚染
活性酸素が肌にもたらす影響
体内に発生した活性酸素は、肌にもたくさんの悪影響をもたらします。具体的にどのようなトラブルを引き起こすのか、詳しく見ていきましょう。
シミ・くすみ
「紫外線を浴びるとシミができやすくなる」といわれるのは、活性酸素が大量発生することが原因です。活性酸素によって表皮にあるメラノサイトが攻撃されると、メラニン色素が過剰に作られます。メラニンが増加することによって、シミやくすみが発生してしまうのです。
たるみ・シワ
肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンは、真皮にある線維芽細胞によって作られています。この細胞が活性酸素に攻撃されると、コラーゲンなどを作り出す働きが弱くなります。その結果肌のハリが低下し、たるみやシワを引き起こしてしまうのです。
肌荒れ・ニキビ
活性酸素は、皮脂の酸化も引き起こします。活性酸素が体内の脂質と結びつくと、刺激性のある過酸化脂質となって皮膚に付着します。それが肌の炎症の原因となり、肌荒れやニキビを引き起こしてしまいます。
私たちが避けて通りたい肌トラブルのほとんどが、活性酸素によって引き起こされています。いつまでも美しく若々しい肌を保つために、今すぐの活性酸素対策を心掛けましょう。