ホットヨガが実は危険!? 汗をかきすぎると疲労が取れない理由
公開日:2019/10/30 / 最終更新日:2022/02/01
健康には運動が大切……。古くから言われ続けていることですが、ただ運動をするのではなく、「どんな運動をするか」が大切です。
汗を大量にかくほど運動すると慢性疲労につながるという研究結果もあり、運動をすることで健康になるどころか、逆効果になってしまう可能性もあるのです。では一体、どうすればいいのでしょうか?
■汗のかきすぎが危険な理由
・ミネラルが失われる
汗をかくと、体からミネラルが流れ出てしまいます。ミネラルは体内の臓器や組織を円滑に働かせて疲労を回復するために必要不可欠な成分ですが、体内で作り出すことはできません。そのため、次にミネラルが補給されるまで欠乏状態が続いてしまい、疲労状態が回復できなくなってしまうのです。
・脳疲労を加速させる
汗をかくほど運動することで、心拍数や体温が上がります。疲れているときに運動してしまうと、心拍数や体温の調整をするために脳や自律神経が使われるため、さらに疲労してしまうのです。
以上のことから、とにかく汗を流すことを目的としたホットヨガなどの運動は、体がさらに疲れてしまう危険性もはらんでいるのです。
■健康のためにはどんな運動をするべき?
健康維持のために行う運動は、筋肉をしっかりと動かしたり、血流を循環させたりすることができれば、十分に目的を果たしていると言えるでしょう。そのため、極端に激しい運動はする必要がありません。それでは、具体的にどんな運動を行えばよいのでしょうか。
・ウォーキング
全身の血流をよくするイメージを持って、腕をしっかり動かしながら大股で歩くことを心掛けましょう。ジョギングでもかまいませんが、ペースを上げすぎると体への負担が大きくなってしまうため、少し遅いと感じるくらいの速度で行うのがよいでしょう。
1日に1万歩歩くのが理想と言われていますが、まずは「今よりも1,000歩(10分程度)多く歩く」ことを目標にしてみてください。
・こまめな家事
家事も立派な運動になります。たとえば、体重52キロの女性が掃除機を30分かけると68カロリーを消費できます。これは20分程度のウォーキングと同じカロリー消費量にあたるのです。手先だけ動かすのではなく、全身を動かすように意識するのがポイントです。
・水泳
水泳は全身運動ができるのでお勧めです。全身の筋肉を意識しながら身体を動かしてみてください。あまり泳ぎが得意でないという方は、水中ウォーキングなども試すだけでも十分に効果が期待できます。
運動して汗を流すことは体にいいと思われがちですが、意外な落とし穴があります。あまり頑張りすぎずに、自分に合った運動を長く続けるのがポイントです。運動で体力づくりをしているはずが、なかなか疲れが取れないという方は運動内容を見直してみましょう。