「健康寿命」とは? 若々しく元気に過ごすために知っておきたいこと
公開日:2019/10/25 / 最終更新日:2019/10/25
最近、ニュースや健康を扱ったテレビ番組などで「健康寿命」という言葉をよく耳にするようになりました。しかし聞いたことはあっても、詳しくは知らないという方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、健康寿命の概要とその年数を延ばすヒントをご紹介します。
健康寿命とは?
「寿命」とは、生まれてから死ぬまでの期間のこと。対して「健康寿命」は、介護を必要とせずに一人で自立した日常生活を送れる期間のことを指します。
平成25年の厚生労働省の資料によると、男性の平均寿命は80.21歳に対し、平均健康寿命は71.19歳。女性の平均寿命は86.61歳に対し、平均健康寿命は74.21歳です。この差から、介護が必要な年数は平均で9~12年程度あることが分かります。
長生きするからには、周りに頼らず自分の力で元気に過ごしたいもの。そのためには、健康寿命を延ばすことが大切といえるでしょう。
健康寿命を延ばすためには
生活習慣を改善する
健康寿命アップのためには生活習慣の改善が欠かせません。特に意識をしたいのが、メタボリックシンドロームとロコモティブシンドロームの予防です。
メタボリックシンドロームとは、体内に脂肪が蓄積して高血圧や糖尿病を発症しやすい状態のこと。ロコモティブシンドロームは、筋力や骨などが衰え、体を動かす機能が低下した状態のことを指します。
これらを防ぐためには、食事量のコントロールや適度な運動が必要になります。暴飲暴食や偏食を避けるとともに、筋トレや有酸素運動をこまめに続けるようにしましょう。
体の現状を把握する
健康寿命を延ばすためには、自分の体の現状を把握しておくことも大切です。医療機関で検査を受けて、体に異常がないか、衰えている部分がないかなどを定期的にチェックしましょう。
シロノクリニックの「長寿外来」では、体内の糖化年齢を割り出す糖化テストや、活性酸素によって受けたダメージを測定する酸化ストレス・抗酸化測定など、健康寿命に関わる6種類の検査を受けることができます。長寿外来ドックを受けることで、推定寿命と健康寿命を割り出すことが可能です。
一般的な人間ドックでは健康寿命までは詳しく判りません。自分の健康状態を細かく把握したい方、病気になる前の予防医療を取り入れたい方には、長寿外来での検査をお勧めします。
健康寿命を延ばすことは、元気で過ごせる時間を延ばすことにつながります。現状をきちんと把握して、生活習慣の改善や予防医療を取り入れていきましょう。