食べる・飲む「コラーゲン」 摂取すれば肌に良い?
公開日:2019/10/25 / 最終更新日:2019/10/25
「コラーゲン」は、肌の弾力を保つために欠かすことできない重要なもの。しかしコラーゲンは、年齢とともに徐々にその量が減っていってしまいます。
その結果誕生したのが、「食べるコラーゲン」「飲むコラーゲン」という、飲食によって体内に取り入れるコラーゲンです。しかし、飲食でコラーゲンを摂ることには意味があるのでしょうか。
■今までの考え方では「効果はなし」とするのが主流だった
かつては、「コラーゲンの経口摂取は無意味である」とされていました。コラーゲンを口から摂取しても、それによって体内でコラーゲンが合成されることはないと考えられていたのです。
体内に入ったコラーゲンは、それ以外の食べ物と同様に分解されます。つまり一般的なアミノ酸などに変化して吸収されるため、「コラーゲンを食べたからといって、それが体の中でコラーゲンに変わることはない」と思われていたのです。
■低分子コラーゲンならば効果があるとする説も
しかしながら、現在ではこのような考え方に対抗する説も生まれています。その旗手となっているのが、「低分子コラーゲン」です。低分子コラーゲンは文字通り、従来のものよりも分子を小さくしたコラーゲンです。これを経口摂取した場合、そのコラーゲンは皮膚に届くという研究結果が出ています。「あくまで吸収されやすいだけで、コラーゲンの合成に役立っているとまではいえない」という反論もありますが、皮膚に届いた低分子コラーゲンは体内のコラーゲン合成に関係すると考える説もあります。
またほかの研究では、低分子コラーゲン(コラーゲンペプチド)を1か月間摂取した層は、シワの改善が見られたという研究結果も出ています。さらに、肌の水分量が増加したとするデータもあります。
このような研究結果から考えると、「食べたり飲んだりしたコラーゲンがそのまま体の内部でコラーゲンとなることはないが、肌などに対してある程度の効果を発揮することは可能だと思われる」といえるでしょう。
■低分子コラーゲンを積極的にとろう
コラーゲンの経口摂取に関しては、「効果がない」「低分子コラーゲンならば効果がある」といったように、専門家の間でも見解が分かれています。
ただ、コラーゲンは副作用のあるものではありません。「効果があるという話もあるから、少し飲んでみよう」という気持ちで、低分子コラーゲンのドリンクなどを試してみるのも良いでしょう。