あったかおいしい酒粕に秘められた美肌効果とは?
公開日:2019/12/16 / 最終更新日:2022/05/12
冬になると恋しくなるのが、甘酒や粕汁など、酒粕を使ったお料理です。
酒粕はおいしく身体ぽかぽかとあったまるだけでなく、美肌効果もあると言われています。
今回は酒粕の持つ美肌効果と、酒粕を使った美容に効果的な美味しいメニューをご紹介します。
■酒粕の美肌効果とは
・美肌に有効な成分が豊富
酒粕はたんぱく質や炭水化物、脂質、ビタミン類、ミネラルといった5代栄養素をはじめとした美容と健康に効果的な成分をたっぷりと含んでいます。
また、酒粕に含まれている「コウジ酸」「アルプチン」「フェルラ酸」といった成分は、ニキビや肌荒れなどの炎症を和らげたり、メラニンの生成を抑制し、シミやそばかすを防いだりする効果があります。
・食物繊維とレジスタントプロテインで便秘解消
腸内に長時間便が溜まっていると、腸内環境が悪化し、悪玉菌の増加や有毒なガスなどを発生させます。便秘によってこういった毒素が排出できないため、皮脂や汗として対外へ排出されるので、肌に負担をかけ肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
便秘を解消するためには、食物繊維の摂取が有効です。食物繊維は水溶性、不溶性の2種類があり、便秘を解消するためにはこの2種類がバランスよく作用することが重要です。
酒粕には白米の約10倍もの不溶性食物繊維がふくまれており、レジスタントプロテインは水溶性食物繊維に似た働きをするので、ダブル効果で便秘が解消され、美肌につながります。
■美肌に効果的な酒粕メニュー
・すべての栄養素を摂るなら加熱しない
酒粕は熱に弱いので、すべての成分を活かしたい場合は加熱をしないほうがお勧めです。40℃以上の熱により、酵母や酵素といった成分が死んでしまうためです。しかし、その他にもたくさんの栄養素がふくまれているので、アルコールが苦手な場合は熱しても問題はありません。
・大豆イソフラボンとの組み合わせ
酒粕は大豆製品や豆乳に含まれているイソフラボンと相性が良いため、一緒に摂ることで酒粕の持つ効果が高まります。また、酒粕の味が苦手だという人は大豆製品と一緒に食べることで味を中和させることができます。加熱をしない場合は納豆に酒粕を少しだけ混ぜてみたり、加熱する場合はみそ仕立ての粕汁にしたりするのがお勧めです。
・「食べる」以外にも
酒粕はスキンケアにもお勧めです。精製水と混ぜ合わせて酒粕パックにしたり、茶こしやガーゼなどでこして化粧水にしたりするなど、簡単に作ることができます。
食べるよりもっと早く効果を実感したいという人は、ぜひ実践してみてください。
酒粕には美容効果だけでなく、がんや高血圧の抑制、糖尿病や生活習慣病の予防など、健康に優しい様々な効果があります。ダイエット効果もあるため、女性には特に嬉しいメリットばかりです。
寒さが続くこの時期にぴったりの食材なので、ぜひ日常の食生活に摂り入れてみてください。