もしかしたら「ケロイド体質」かも……見分け方はある?
公開日:2019/10/15 / 最終更新日:2019/10/15
ケロイドとは、傷跡がミミズ腫れのように赤く盛り上がる症状のこと。そのようなケロイドができやすい人のことを「ケロイド体質」といいます。ケロイド体質だとどのようなリスクがあるのか、見極め方とあわせてご紹介します。
ケロイド体質とは
ケロイドは、できやすい人とできにくい人がいて、できやすい人は「ケロイド体質」と呼ばれます。ケロイド体質の場合、傷跡や手術跡、火傷痕などが赤く盛り上がり、痛みやかゆみを伴うこともあるため、怪我や手術の際には細心の注意が必要です。
ちなみにケロイドの正体は、大量のコラーゲンです。真皮や皮下組織に達する深い傷ができると、コラーゲンが異常発生して赤く盛り上がった状態になります。
ケロイド体質の原因
ケロイド体質になる原因は、現在のところ明らかになっていません。ただ、黒人に多く、白人に少ないことから遺伝が大きく関係しているといわれています。
ケロイド体質の見分け方
以下のような人は、ケロイド体質である可能性が高いといわれています。
ニキビが盛り上がりやすい
ケロイド体質の場合、わずかな傷でもケロイドが生じることがあります。ニキビも傷の1つですから、盛り上がる場合はケロイド体質の可能性があるでしょう。
アレルギー体質である
ケロイド体質はアレルギーと何らかの関係があると考えられています。気になる場合は、アレルギー検査を行うことをお勧めします。
家系内にケロイド体質の人がいる
ケロイド体質は遺伝性である可能性が高く、家系内発生も多いといわれています。家族や親戚にケロイド体質の人がいるなら、より注意が必要といえるでしょう。
ケロイド体質の可能性がある場合は
ケロイド体質の場合、手術を受ける際に注意が必要になります。少しでも不安要素があるなら、事前に医師に相談しましょう。ケロイド体質だとピアスホールもケロイド化する可能性があります。安全を考えて、不必要な手術は避けるようにしましょう。
ケロイドができたときは
ケロイドができてしまった場合、抗アレルギーの内服薬やステロイド注射、ステロイドテープなどによる治療が必要になります。また、ケロイド化すると傷跡が残ることも多くなります。傷跡を残さないためには、医師と相談し、傷を抑えるテープを貼るなどの処置が必要です。
以上、一般的にはあまり知られていないケロイド体質についてご紹介しました。ケロイド体質だと、ほくろの除去や、ピアスの穴あけなど、美容に関する施術にも注意が必要です。心配な場合は信頼できる医師に相談し、適切な処置を選択するようにしましょう。