白斑の症状
公開日:2016/08/08 / 最終更新日:2020/12/18
この記事の目次
- 白斑の症状は多種多様
- 後天性の白斑(尋常性白斑)の種類
- 年齢とともに現れる白斑の症状~老人性白斑~
- 白斑の見分け方
白斑の症状は多種多様
白斑は、体の一部分の肌が漂白したように白くなる皮膚の病気です。白斑は先天性と後天性の白斑(尋常性白斑)があり、多種多様の症状がみられます。
後天性の白斑(尋常性白斑)の種類
後天性の白斑の正式な病名は尋常性白斑といいます。「尋常性」には「普通の」という意味があります。尋常性白斑は白斑患者さんの約60%を占め、白斑の中でももっとも多い症例のためこのような名前がついています。 尋常性白斑には3つの型があります。それぞれの症状と特徴をみてみましょう。
- 限局型:数個の白斑が限られた場所に出現します。
- 分節型:顔や身体の左右片側だけに出現しやすい白斑です。神経の流れに沿って出現すると言われています。
- 汎発型:全身、左右に関係なく体の様々な場所に症状が現れ、とくに摩擦など刺激を受けやすい部位に頻発する特徴があります。このタイプは免疫の異常を併発する確率が高く、甲状腺の自己免疫疾患が潜んでいるケースもあり、皮膚科だけでなく代謝内科への受診も必要です。
年齢とともに現れる白斑の症状~老人性白斑~
老人性白斑は、加齢によるメラノサイト(色素細胞)の機能低下が原因で現れます。尋常性白斑とは違う種類の皮膚病です。 老人性白斑の症状は、全身の様々な場所に数mm程度の白い斑点ができるのが特徴です。早い人では20代から症状が出始め、50代になると70%の人に老人性白斑の症状がみられます。また、女性よりも男性に多く出現し、日本人では背、腰、腹部に出現しやすい傾向にあります。
白斑の見分け方
どのタイプの白斑も、最初は「日焼けをして皮膚がむけたのかも?」と思う程度の症状からはじまります。しかし、実際には皮膚の色素が薄くなっているだけで、皮膚のむけは見られません。尋常性白斑の場合、初期には白斑が一ヶ所だけでも、病気の進行とともに体のあちこちに白斑が出現したり、ひとつひとつの白斑が大きくなったり、複数の白斑が合体して広範囲の白斑ができるケースもあります。
肌に白い部分を見つけた場合、よく皮膚を観察してみましょう。もし、白い部分に傷や薄皮などが見当たらなければ白斑の可能性もあります。症状が進行する前に皮膚科で適切な治療を受けることが大切です。