白斑とは?
公開日:2016/08/09 / 最終更新日:2020/12/18
この記事の目次
- 白斑は皮膚病の一種
- 白斑のできるメカニズムとは?
- 白斑になる原因とは?
- もしかして白斑?そんな時はすぐに皮膚科に受診を
白斑は皮膚病の一種
白斑は皮膚病の一種で、皮膚の一部分が普通の肌の色よりも白くなる病気です。昔は「しろなまず」とも呼ばれていました。
今回はこの皮膚病のメカニズムや対処法をご紹介します。
白斑のできるメカニズムとは?
白斑になると、どうして皮膚の色が白くなるのでしょうか。 皮膚の色の元となるのは、表皮のもっとも下の層にある「メラノサイト(色素細胞)」です。メラノサイトは、「メラニン」を産生することにより、皮膚の色を作りだしています。 さらに、メラニンには黒色の「真性メラニン」と黄色の「黄色メラニン」の2種類があります。皮膚の色の違いはこの2つのメラニンの割合によって決定されます。白斑は、皮膚の色を作り出すメラニンが何らかの影響によって減少することにより、色素の薄い「白い皮膚」が生み出される病気です。
白斑になる原因とは?
先天性の白斑は、メラノサイトの異常が主な原因です。
後天性の白斑は、メラノサイトに対する自己免疫異常が主な理由とされ、甲状腺機能障害などの自己免疫障害を併発している場合もあります。
しかし、いずれの場合も「何故メラノサイトに異常が現れるのか」という直接的な原因ははっきりと解明されていません。
もしかして白斑?そんな時はすぐに皮膚科に受診を
突然できる後天性の白斑は、「全身性」と「分節型」があります。
全身性の白斑は、体のいたるところに症状があらわれ、特に顔面、手、わき、Vラインに後発します。
分節型の白斑の場合は、20歳未満の場合のみ現れ、顔の三叉神経に支配されている部位に症状が現れます。
白斑は痛みや痒みなどがなく、生命に関わる病気ではありません。しかし、顔面や手など、人目につきやすい場所に症状が現れることが多く、精神的な苦痛を強いられるケースが大半です。白斑の疑いがある場合には、早めに皮膚科へ受診し、適切な治療を受け、日常生活での対処方法などのアドバイスを受けましょう。