あざから見つかる病気
公開日:2016/08/14 / 最終更新日:2020/12/18
この記事の目次
- 打ち身だけではない、あざの危険性
- あざから見つかる病気その1 「血液の病気」
- あざから見つかる病気その2 「皮膚の病気」
- 病気が心配されるあざを見つけたら
打ち身だけではない、あざの危険性
ふと腕や脚を見たときに、身に覚えのないあざができていた…という経験をしたことはありませんか? あざは、打ち身による「青あざ」のイメージが強いため、多くの場合「きっと、どこかにぶつけでもしたのだろう…」と考えがちです。
しかし、実はあざには思いもよらない病気が潜んでいる可能性があるのです。そこで今回は、あざから心配される危険な病気とその詳細についてご紹介します。
あざから見つかる病気その1 「血液の病気」
身体を打ち付けたような記憶がないにも関わらず、頻繁に青あざが浮かび上がってくるような場合には、白血病や特発性血小板減少性紫斑病など、血液の病気が潜んでいるかもしれません。 いずれの病気も、免疫機能の異常から血小板が極端に少なくなってしまうことが原因です。そのため少ない刺激でも内出血を起こしやすく、血が止まりにくい状態になります。
特にあざの出現とともに、度々鼻血が出る・歯茎からの出血がみられる・身体にだるさを感じる・あざやケガなどが治りにくいなどの症状が確認される場合には、速やかに血液内科へ受診しましょう。
あざから見つかる病気その2 「皮膚の病気」
黒あざは、紫外線などの影響によって皮膚の色素細胞が極端に増殖することで発生し、平たい形状からほくろ状のタイプまで、さまざまなあざがあります。
特に黒いあざが「急に大きくなった」「形が変化した」という場合には、あざが皮膚ガンに変異した可能性が考えられます。 そのほか「あざの輪郭がぼやけてはっきりしない」「リンパ節に腫れやしこりがある」「あざの表面から出血がみられる」などの自覚症状がある場合にも、皮膚癌が疑われます。そのため、該当する黒あざや症状があった場合には、早期に皮膚科へ受診しましょう。
病気が心配されるあざを見つけたら
今回はあざから見つかる病気をご紹介しました。気になるあざがあったとしても、治療を受けるべきあざなのかどうかの判断は困難です。
今回ご紹介したような自覚症状や、気になるあざがある場合には一度医療機関を受診してみましょう。