雨でも乾燥する!? 梅雨の肌トラブルを招くインナードライとは
公開日:2019/06/19 / 最終更新日:2022/05/20
ジメジメとした梅雨の時期になると、肌のベタつきやテカリが気になりませんか? つい毎日のスキンケアを軽めに済ませてしまう方も多いのではないでしょうか。
実は、雨が多いこの時期も肌の乾燥には注意が必要です。
今回は肌トラブルの一つであるインナードライについて見てみましょう。
梅雨に潜む肌トラブル「インナードライ」
インナードライとは、肌表面はベタついているのに肌の内側が乾燥している状態のことです。肌表面がベタついていることでオイリー肌だと勘違いして、インナードライに気付かない方も多くいます。
・インナードライになる原因
湿気が多く蒸し暑い梅雨には肌がベタつきますが、これは汗によるものだけでなく、肌の内側から出る水分と皮脂によるものでもあります。さらに、エアコンで除湿された室内に入り汗が乾くときには肌の水分も蒸発しています。水分の蒸発を防ごうと、より多くの水分や皮脂が分泌され肌内部の乾燥を引き起こしてしまうのです。
・インナードライが引き起こす肌トラブル
皮脂が多く分泌されるため毛穴の開きや黒ずみ、ニキビ、吹き出物といった肌トラブルが起こります。また、肌のターンオーバーが乱れバリア機能が低下するため外部からの刺激を受けやすく、肌のかゆみやカサつき、シワ、シミなどにもつながります。
インナードライを改善するスキンケア方法
肌表面がベタつくからといってオイリー肌用のケアをしていては、インナードライは改善されません。乾燥が原因であることから、スキンケアを軽めにしたりさっぱりタイプのものばかり使ったりするのもNGです。
また、適度な皮脂は肌のバリア機能を守るために必要なので、あぶらとり紙を使って皮脂を取り過ぎないことにも注意しましょう。
・保湿は十分に行う
インナードライを防ぐにはしっとりタイプでセラミド入りの化粧水がお勧めです。
化粧水を押し込むようにハンドプレスしたり、コットンパックをしたりすると肌の水分量アップの効果が高まります。
化粧水のあとには、乳液や保湿クリームなどで肌を保護することも忘れないようにしましょう。
・肌に優しい洗顔料とぬるま湯
バリア機能が低下しているため、乾燥肌や敏感肌の方でも使えるような低刺激な洗顔料を選ぶことがポイントです。
しっかり泡立てた洗顔料でTゾーン、Uゾーン、目元の順に優しく洗います。洗顔料を流すときには32度くらいのぬるま湯を使いましょう。
皮脂を洗い流そうと何度も洗顔を繰り返したり、スクラブ入りの刺激が強い洗顔料を使ったりすることは避けましょう。
・雨の日も紫外線対策をする
雨や曇りの日でも紫外線対策は必要です。紫外線はシミやシワの原因になるのはもちろん、肌の乾燥も引き起こします。
日焼け止めは肌に馴染むまでに少し時間がかかるので、出かける直前ではなくスキンケアをした直後に塗るのが適しています。
夏に発生したメラニン色素は、秋や冬のくすみまで引き起こしてしまいます。夏が終わってから後悔しないために、くすみ対策・紫外線対策をしっかり行うようにしましょう。