体からの危険信号? 「しこりニキビ」ができる原因と改善方法
公開日:2019/08/03 / 最終更新日:2022/05/19
しこりニキビは触るとコリコリとした芯があり、痛みや熱感をともなうのが特徴です。しかも一度できると治りにくく、不快症状が長く続いてしまうことも。そんな困ったしこりニキビを確実に治すために、発生する原因や改善方法をご紹介します。
しこりニキビができる原因
ニキビの炎症の悪化
しこりニキビは、ニキビの炎症が悪化したときに発生します。毛穴の中に膿と血液が溜まることで、ぷっくりと膨らんだしこりになってしまうのです。
しこりができる前の段階の白ニキビや赤ニキビを、頻繁に触っていたり、つぶしていたりすると、炎症が悪化してしこりニキビに進行しやすくなります。
生活習慣の乱れ
たとえニキビに刺激を与えていなくても、生活習慣が乱れているとしこりニキビができやすくなります。便秘、睡眠不足、偏った食生活、喫煙、過度の飲酒などが続くと、体内に毒素が回り、炎症が悪化してしまうのです。
また、生活習慣の乱れは、血行不良やホルモンバランスの崩れも招きます。その影響で免疫力が低下したり、肌のターンオーバーが乱れたりすると、ますますしこりニキビができやすくなります。
しこりニキビの改善方法
まずは美容皮膚科に相談を
しこりニキビは通常のニキビよりも症状が悪化した状態です。化粧品や市販薬では改善が難しいため、まずは美容皮膚科に相談することをお勧めします。美容皮膚科では毛穴の中の膿を取り除いたり、炎症を鎮めたりするなどの治療を行います。
生活習慣を改善する
しこりニキビには、普段の生活習慣が大きく関係しています。たとえ治療をしても、生活習慣が乱れていると、再びしこりニキビができる恐れがあるのです。
しこりにきびを根本的に改善するためには、十分な睡眠や適度な運動、減煙減酒などを心掛けることが大切です。健やかな生活を送ることでホルモンバランスが整えば、ニキビができにくい体質を作ることができます。
糖質や脂質を摂りすぎない
甘いものや脂っこいものを摂りすぎると、中性脂肪が増えて血液がドロドロになり、しこりニキビができやすくなります。皮脂が増えたり、血流が悪くなったりする原因にもなるので、糖質や脂質を摂りすぎないようにしましょう。
それとは逆に、タンパク質・ビタミン・ミネラルは肌質の改善に欠かせません。魚や大豆製品、野菜を多く取り入れた食生活で、しこりニキビを改善しましょう。
体内環境が乱れているときほど、しこりニキビができやすくなります。しこりニキビは、いわば体からのSOSなのです。正しい処置をした後は、生活習慣を改善し、ゆっくりと焦らず体の内側から治していきましょう。