秋に差が出る! 夏肌のインナードライ対策
公開日:2017/03/14 / 最終更新日:2019/08/25
夏の肌のお悩みとして多いのが、過剰な皮脂による「テカリ」や、毛穴のつまり、ニキビなどです。気温が上がる夏は、汗や皮脂の分泌が盛んになります。正しい洗顔やスキンケアで肌を清潔に保ち、皮脂の分泌をコントロールするのも大切なのですが、見落としがちなのが「乾燥」です。
実は、夏の肌は表面的に潤っているように見えても内側が乾燥している「インナードライ」に陥りやすいのです。
美容皮膚科 シロノクリニック銀座院 徳永真理院長が夏のインナードライ対策についてお伝えします。
夏のインナードライはなぜ起こる?
紫外線を浴びることの多い夏の肌は、紫外線のダメージやエアコンの影響などで肌表面の角質層が乱れがちです。角質層には、外部からの刺激を防いだり、肌の内側の水分を守ったりする働きがあるのですが、角質層の働きが低下することで、肌の内側の水分はどんどん蒸発してしまいます。また、汗をかきやすい夏は体内の水分量が少なくなりやすいもの。このことも肌を乾燥させる要因になります。
肌の内側が乾燥すると、これ以上乾燥を進行させないために、皮脂を大量に分泌して水分を守ろうとする働きが強まります。肌表面には皮脂が過剰になってテカリなどが起こりやすくなる反面、肌の内側は乾燥しきっている「インナードライ」の状態はこうして起こるのです。
夏肌のインナードライ対策は?
夏の肌をインナードライから守るためには、以下のようなことを心掛けましょう。
・紫外線対策をしっかりと!
紫外線対策が重要なのは、日焼けやシミの予防のためだけではありません。肌のターンオーバーを整え、乾燥を防ぐためにもきちんと紫外線対策することが大切です。日中は日焼け止めを必ず使用して、小まめな塗り直しを意識しましょう。
・保湿ケアを徹底する
ベタつくのを嫌って、夏は乳液やクリームを使わないという方が多く見られます。でも、化粧水で水分を補っただけでは蒸発しやすく、さらなる乾燥につながってしまいます。スキンケアの仕上げには、乳液を薄く伸ばして蒸発を防ぎましょう。乾燥が特に気になる場合は、シートマスクなどを使用して集中的にケアするのも◎
・角質ケアも有効
紫外線の刺激を受けたり、それによってターンオーバーが乱れたりすると角質は厚く、固くなってしまいます。古い角質が肌に溜まったままだと、スキンケアで保湿しようとしてもうまく浸透せず、効果が表れにくいもの。刺激の少ないタイプのピーリングなどを使用して角質ケアを行うのも大切です。
夏にしっかりとインナードライ対策をしておくことで、空気が乾燥する秋冬の肌に大きな差が出てきます。表面が潤っているからと気を抜かず、夏もしっかりと保湿対策を心掛けていきたですね。