跡を残さないために! 蚊に刺された時の対処法
公開日:2017/03/15 / 最終更新日:2019/08/25
肌の露出が多く、屋外で過ごす機会が増える夏は、いつの間にか蚊などの虫に刺されてしまうことも多いですよね。
蚊に刺されると赤く腫れてしまうし、何よりかゆみが辛いものです。だけど、かゆいからと言って掻いてしまうと、肌を傷つけたり、跡が残ったりしてしまう原因になります。
美容皮膚科 シロノクリニック銀座院 徳永真理院長が蚊に刺された時の対処法についてお伝えします。
蚊に刺されてかゆくなるのはなぜ?
蚊に刺された時にかゆみを感じるのは、刺された時に唾液などが肌に入り込むためです。これは身体にとって「異物」なので、免疫機能が働き、ヒスタミンなどのかゆみの原因物質が分泌されてかゆみや腫れ(炎症)が起こるのです。つまり、蚊に刺された時のかゆみは、花粉症などと同じくアレルギー反応の一種であるといえます。
蚊に刺された時の反応には、すぐにかゆくなる「即時型反応」と、後からかゆくなる「遅延型反応」の2種類があります。刺された頻度や年齢などによって、かなり個人差があるといわれています。
蚊に刺された時の対処法は?
蚊に刺されると強いかゆみを感じることが多く、ついつい掻きたくなってしまいますが、掻いてしまうと肌に傷がついて跡が残る原因になります。また、掻くとその時はスッキリしますが、刺激されることでさらにヒスタミンが分泌され、ますますかゆくなる悪循環になってしまいます。かゆくても掻かないことが大切です。
蚊に刺されて腫れやかゆみがあることに気づいたら、まずは流水でしっかりと患部を洗って冷やしましょう。冷やすことで炎症を抑えることにつながります。
冷やした後に、かゆみを抑える市販の虫刺され用の薬を塗りましょう。
そして、無意識に掻いてしまわないように、絆創膏や虫刺され用のパッチなどで患部を保護すると良いでしょう。
かゆみが強い場合や、長く続く場合は早めに皮膚科を受診なさることをお勧めします。
以上、蚊に刺された時の対処法についてお伝えしました。蚊に刺されてかゆい時には、掻かずに上記の対処法を試してみてくださいね。また、外に出る時はなるべく肌の露出を少なくしたり、虫よけスプレーなどを使用して虫刺されを未然に防ぐ対策もお忘れなく。