自己流は危険! 糖質制限ダイエットの落とし穴と正しい方法
公開日:2019/04/25 / 最終更新日:2022/05/23
ただ食事量を減らすのではなく、糖質を減らすことで体重が減るという糖質制限ダイエット。メディアでも取り上げられ、多くの人が実践している一方、実践者の中には危険を感じる人もいるなど話題になっています。
今回は、糖質制限ダイエットを実践する上で気をつけたいことをチェックしてみましょう。
糖質制限ダイエットとは
糖質制限ダイエットとは、三大栄養素(炭水化物・たんぱく質・脂質)のうち、炭水化物に含まれる糖質を制限するものです。ダイエットをするには脂質やカロリーを減らすべきだという、それまでのダイエットの常識を覆すもので、今では広く知られています。
糖質の摂取を減らすとエネルギーが不足するので、代わりのエネルギー源が必要になります。そこで、細胞の中にあるミトコンドリアが脂肪をエネルギーに変え、脂肪が燃焼するので体重が落ちます。
また、糖質が少なくなると体に脂肪を蓄えるホルモンであるインスリンの分泌が減少します。インスリンが減少すると脂肪が蓄えられにくくなるので、ダイエットにつながります。
糖質制限ダイエットの方法
糖質制限ダイエットをすると、頭がくらくらしたり体重が減りすぎたりといった不調を訴える人もいます。無理なく糖質ダイエットを行うには、正しい方法を知ることが大切です。
・完全にとらないのではなく減らす
糖質を極端に減らすと、イライラのもとになります。糖質には依存性があり、完全に摂取しないのは難しいことです。また脂肪が燃焼したあとには「ケトン体」が発生しますが、その安全性について懸念する声もあります。糖質を制限してケトン体が出すぎないようにするためにも完全にとらないのではなく、1食のお米を半分にするなど、摂取量を減らすのがお勧めです。
・たんぱく質と脂質をしっかり摂取する
頭がくらくらしたり体重が減りすぎたりといった不調は、カロリー不足が原因の一つだと考えられています。糖質を制限して不足したカロリーは補わなければなりません。今まで食べていたご飯やパンの代わりに、肉や魚、野菜といったおかずを増やしましょう。
ただ、簡単に野菜を摂取できるからと野菜ジュースをよく飲む人は注意が必要です。野菜ジュースの多くは果物も含んでいるので、果糖が多く含まれます。果糖は吸収されやすく、糖質制限ダイエットの効果を減らします。たんぱく質と脂質をしっかり摂取し、1日に必要なカロリーを確保しましょう。
大幅に糖質を制限することに対しては、専門家の間でも安全性に議論があります。しっかり糖質制限ダイエットに取り組みたい場合は自己流で行わず、専門家の指導を仰ぎましょう。