アトピーと爪の意外な関係性について
公開日:2017/03/17 / 最終更新日:2019/08/25
「爪はその人の健康状態を測るバロメーター」とよくいわれていますが、実際に健康状態が悪い人は爪に何らかの異常が見られることが多いです。
中でも今回注目したいのが肌の病気であるアトピー性皮膚炎、アトピーにかかっている人の爪はデコボコしていることが多くなっているのですが、それは何故なのでしょうか?
今回はアトピーと爪の意外な関係性についてご説明します。
爪がデコボコになる主な原因
アトピーで爪がデコボコになる原因は1つではなく、複数の状況が重なることで爪に影響を及ぼしています。
・「甘皮」が無くなるため
爪の生え際には「甘皮」(あまかわ)という、爪の正常な伸びをサポートする部分があります。
しかし甘皮はもともと皮膚細胞が角質化したものであるため、手や指にアトピーを患うと角質に異常をきたして甘皮が無くなってしまうのです。
そして甘皮が無くなった爪はまっすぐ伸びることが出来なくなって、デコボコした状態になってしまうというわけなのです。
・爪が乾燥するため
アトピーは肌の乾燥による病気、肌が乾燥しているということは爪も乾燥しているということになります。
爪に十分な水分が無いと潤いのない、デコボコした状態になってしまうのです。
・ステロイドによる影響
副腎皮質ホルモン剤であるステロイドはアトピーに効果的なのですが、多量に使用すると副作用が発生する場合があります。
その1つが爪への影響、ステロイドは肌を直接デコボコさせるだけでなく、甘皮も無くしてしまいます。
そのためアトピーの症状を緩和させる代わりに、爪がデコボコしてしまうという場合もあるのです。
「爪もみ」でアトピーを改善しよう
自分でも出来るアトピー改善の療法として「爪もみ」というものがあります。
爪もみは自律神経のバランスを整える効果を持っていて、それにより体のさまざまな部分に良い影響を与える療法です。
やり方は簡単、爪の生え際の両側を反対の手の2本の指でつまんで10~20秒ほど押すだけとなっています。
効果は指ごとに少しずつ違っているので、アトピーを改善したい場合は親指を押すようにしてください。
仕事中やお風呂に入っている時など「ながら療法」としてちょっとした時間に出来るので、アトピー改善のために初めてみてはいかがでしょうか?