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角質肥厚ってなに? その原因と肌への影響

公開日:2017/05/19 / 最終更新日:2019/10/16

大野 由実大野 由実先生

角質肥厚ってなに? その原因と肌への影響

古い角質が美肌の大敵といわれる理由の中に、「角質肥厚」による肌への悪影響があります。
「角質肥厚」とはその名の通り、角質が肥えて厚くなってしまうことです。
さまざまな肌トラブルを招く原因になるこの「角質肥厚」とは、一体何なのでしょうか?
その原因と肌に与える影響、そしてすぐにでも試したい対策方法をご紹介します。

角質肥厚のメカニズム

私たちの肌は日々生まれ変わっています。細胞が絶えず入れ替わり、古い角質は剥がれていくのです。
しかし、生活習慣の乱れやストレス・ホルモンバランスの乱れなどによってそのサイクルが乱れ、古い角質が肌に残ってしまうことがあります。これが角質肥厚の原因です。
さらに、空気の乾燥や紫外線、摩擦などの刺激も角質肥厚の原因になることがあります。
これは、肌が刺激を受けると防衛反応が働き、肌を厚くして水分の蒸発を防ごうと角質を溜め込んでしまうためです。

角質肥厚がお肌に与える影響とは?

◆大人ニキビ
角質肥厚になると、皮脂の排出口である毛穴を角質が塞いでしまいます。
毛穴が塞がれると皮脂がきちんと排出されず、毛穴の中に留まりやすくなります。
ニキビの原因菌は毛穴に溜まった皮脂をエサに繁殖するので、これが大人ニキビの原因になるということです。

◆毛穴のトラブル
角質が厚くなった状態の肌は、毛穴の溝が深くなり目立つようになります。
さらに、溝が深くなった毛穴をそのままにしておくと汚れや皮脂が溜まり、黒ずみが悪化しやすくなってしまいます。
角質肥厚はこのように、毛穴目立ち→毛穴の黒ずみ、と毛穴のトラブルが気付かないうちに進行する原因にもなるのです。

◆シミ
私たちの肌は、紫外線などを浴びても細胞の再生によってメラニン色素が排出され、元通りの綺麗な状態に戻ります。
しかし、厚くなった角質をそのままにしていると、肌細胞が再生するサイクルが乱れて色素沈着を起こし、メラニン色素の排出が滞ってしまいます。これがシミの原因になるのです。

今日からできる角質肥厚対策

①紫外線や摩擦を避ける
角質肥厚は肌の防衛反応によるものであるということは、既にお話しましたね。
防衛反応を抑えるために洗顔やスキンケアの際にはできる限り指先に力を入れないようにする、年間を通して紫外線対策をするなど、肌への刺激をできるだけ減らすように心掛けてください。

②角質ケアをする
古くなった角質がきちんと剥がれて新しい細胞と入れ替われるように、角質を柔軟にする成分の配合された化粧品でスキンケアをしたり、スクラブやクレイなどで古い角質を物理的に除去したりなどの角質ケアをしてください。
その際、スクラブでのピーリング後に拭き取り化粧水などを使ったりしてしまうと、古い角質のみでなく必要な角質まで取り除いてしまう可能性があります。くれぐれもやりすぎには注意しましょう。

③保湿に力を入れる
古い角質が剥がれた後の肌は非常にデリケートになっています。角質ケアの後にはしっかりと保湿をし、潤いを補充しましょう。
既にお話したとおり、乾燥は角質肥厚の大きな原因の1つです。保湿は徹底するようにしましょう。

「角質肥厚」という言葉は知っていても、その原因や肌への影響はよく知らない、という方も多いことでしょう。角質肥厚は私たちの肌の健康を脅かす重大な原因になるものなのですね。
早めに対策を取って、肌トラブルのないすこやかな肌を目指しましょう。

Profile このコラムは私が担当しました!

大野 由実

大野 由実先生おおの ゆみ

シロノクリニック恵比寿

豊富な知識と経験に基づく、的確かつ丁寧なカウンセリングが人気。最新技術の更新に積極的で、ドクター陣からの信頼も厚く、指導も兼務。 注入やたるみ治療など、豊富な経験が物を言う治療法を熟知しています。

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