睡眠不足による肌荒れとニキビの発生
公開日:2017/06/29 / 最終更新日:2019/08/27
睡眠不足は美容の天敵といわれますが、その影響は肌荒れやニキビとして顔にはっきりと現れてきます。
睡眠不足による悪影響のうちの以下の2つが、特に肌の状態を不安定にさせてしまいます。
1.肌の老化を招くホルモンバランスの乱れ
2.睡眠不足のストレスが活性酸素を増加させる
今回は、睡眠がどのように肌と関わっているのか、詳しくご紹介します。
睡眠不足とホルモンバランス
昼間は交感神経、夜は副交感神経という2つの自立神経によって、私たちの体は支えられています。
睡眠時に副交感神経が働くと、さまざまなホルモンが分泌されやすくなります。しかし、睡眠不足などで交感神経から副交感神経への切り替えがうまくいかなくなると、肌のメンテナンスに必要な成長ホルモンなどが分泌されにくくなります。
成長ホルモンの分泌が十分でなくなると、たるみやしわなどが起こりやすくなります。また、肌の代謝が悪くなるために肌荒れが起き、古い角質層が毛穴を塞ぎ過剰な皮脂分泌によりニキビができやすくなるのです。
ストレスと活性酸素
ストレスと大きな関わりがあるのが活性酸素です。ストレスがたまると、体内ではストレス物質が発生します。これはグルココルチコイド(糖質コルチコイド)といって、末端の血管を収縮させたり、神経細胞や免疫細胞に悪い影響を与えたりします。
このストレス物質を減らそうと、体内では副腎皮質ホルモンが分泌されます。このとき副産物として老化の原因となる活性酸素が発生します。すると、先ほどの成長ホルモンによる細胞の修復が間に合わず、肌の老化が進んでしまうのです。
睡眠不足がいかに肌にとって悪影響かはお分かりいただけたでしょうか。
美肌に近づくためには、十分な睡眠を摂り、ストレスのない生活を送ることが大切になってきます。